研修実績
【記事一覧】
--2023年------------------------
◆2023年度九州大学地域政策デザイナースクール最終報告会(2023.11.18)
--2021年------------------------
◆プロジェクトマネジメント実践(2日間) (2021.3.4-5)
◆プロジェクト・マネジャー育成(JUAS) (2021.3.3)
◆クリティカルシンキング研修 (2021.3.24,3.26)
◆ロジカルシンキング研修 (2021.3.18,19)
◆経団連 グリーンプログラム プロジェクトマネジメント(2021.3.10)
◆テレワーク下での働き方、管理者向けの研修を実施させていただきました (2021.1.19,20,26及び28)
◆「StageUP研修」 (2021.1.13-14、1.21-22)
◆ 日本科学技術振興機構(JST)のPM育成・活躍推進プログラムの「プログラムデザイン」講座を担当させていただきました(2021.01.29)
--2020年------------------------
◆「StageUP研修」 (2020.12.1-2、12.10-11)
◆日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)のPMSプログラム研修を実施させていただきました (20201126)
◆事業戦略立案研修の実施 (20201120)
◆筑紫女学園大学で「デザイン思考を活用したファシリテーションの実践講座」を実施させていただきました(20201001)
◆東洋大学のPM講座のオンライン講義(20200428)
◆新型コロナウィルスの影響による研修実施の実態(2020.04.03)
◆プロジェクトマネジメント研修を運輸業向けに実施させていただきました(2020.04.03)
◆生産性向上研修をリーダ向けに実施させていただき(2020.2.14及び2.20)
◆プロジェクトマネジメントの活用をネットワーク事業会社向けに実施させていただきました(2020.2.6及び2.17)
◆プロジェクトマネジメントの基礎をネットワーク事業会社向けに実施させていただきました(2020.01.31及び2020.2.3)
◆プロジェクトマネジメントケースメソッド研修(営業向け)(2020.01.20)
◆ 日本科学技術振興機構(JST)のPM育成・活躍推進プログラムの「プログラムデザイン」講座を担当させていただきました(2020.01.24)
--2019年------------------------
◆2019年度「経団連グリーンフォーラム」第14期で、プロジェクトマネジメントの講師を担当させていただきました(2019.11.26)
◆「顧客価値を考える」研修を実施いたしました(2019.10/7-25)
◆「マーケティング・新規事業検討のワークショップ」を実施させていただきました(2019.8.30及び9.5)
◆九州大学の「地域政策デザイナー養成講座」でプレゼンテーション研修を実施させていただきました(2019.8.3)
◆産業技術大学院大学『プロジェクト管理特論1』が終了しました(2019.4.13~6.8)
◆東洋大学のプロジェクトマネジメント講座が始まりました(2019.04.09~07.23)
◆日本情報システム・ユーザー協会のプロジェクト・マネジャー育成セミナーを実施いたしました (2019.03.20)
◆要件定義研修を実施いたしました (2019.02.21-22)
◆プログラムマネジメント講座を実施いたしました (2019.02.17)
◆「2030 SDGs」ゲームの実施
◆クリティカルシンキング研修 (2019.01.29)
◆システム思考とデザイン思考による新規事業企画研修 (2019.01.25-26)
◆プロジェクトマネジメント計画研修 (2019.01.16-17)
◆「品質管理入門」 (2019.1.15)
◆営業のための「PMケースメソッド研修」 (2019.01.11)
--2018年-----------------------
◆企業向け「システム×デザイン研修」 (2018.12.20-21)
◆自治体向け「システム×デザイン研修」 (2018.12.14)
◆「プロジェクトマネジメント基礎研修」 (2018.12.17)
◆産業技術大学院大学「コーチング&メンタリング研修」 (2018.12.16)
◆「ITPM基礎研修」 (2018.12.12-13、18-19)
◆責任者向け「新規事業づくり研修」 (2018.6.21-12.7)
◆若手層向け「新規事業づくり研修」 (2018.6.20-12.5)
◆営業のための「PMケースメソッド研修」 (2018.11.21)
◆「プロジェクトマネジメント基礎研修」 (2018.11.19-20)
◆「ITPM基礎研修」 (2018.11.14-15)
◆事業責任者のための「現場力強化研修」 (2018.11.12)
◆「次世代PM育成研修」 (2018.11.1-2,11.6-7,11.29)
ヒューマンスキル、PM実践、ケースメソッド
◆「PM研究会」 (2018.10.24,11.16,12.6)
◆「ITPM入門研修」 (2018.10.22-23)
◆「StageUP研修」 (2018.10.15-16、10.18-19、10.25-26)
◆慶應義塾大学SDM「プロジェクトデザイン合宿研修」 (2018.10.09-11 および 11.13-15)
◆「プロジェクト管理標準研修」 (2018.09.14)
◆「ITPM基礎研修」 (2018.08.28-29)
◆「問題解決と課題達成プロセス研修」 (2018.07.11-8.24)
◆「PM実践研修」プロジェクトの目的と目標 (2018.08.10-11)
◆「東洋大学プロジェクトマネジメント(機械)」が終了しました (2018.07.24)
◆「JUAS 交渉力研修」 (2018/6/25)
◆「産業技術大学院大学のプロジェクト管理特論1」が終了しました (2018.06.09)
◆「2018 年度:地域政策デザイナー養成講座」 (2018.05.13)
◆「プログラム・マネージャー(PM)の育成・活躍推進プログラム」 (2018.05.11)
◆「東洋大学プロジェクトマネジメント(機械)」 (2018.04.10)
◆「ファシリテーション研修(NTTデータ)」(2018.03.29)
◆「プロジェクト・マネージャー(PM)育成の具体的仕組み・方法を考えるセミナー」 (2018.03.12)
◆「プログラムマネジメント講座」2017/9/30~2018/1/13
◆「プロジェクトマネジャーの実践力研修」2017/12/21
◆「P2MのPMS研修」プログラムマネジメント研修 2017/12/16,23
◆「戦略ビジネスユニット創造研修」2017/6/17~12/1
◆「プロジェクトマネジメント実践研修」2017/11/21~11/22
◆「新規事業創造研修」2017/6/16開始~11/15修了
◆「プロジェクト・デザイン合宿研修 第4及び6日目 発表と修講式」 慶應義塾大学大学院SDM 2017/11/6-8
◆「顧客価値を考える研修」 2017/10/10,16,23
◆「プロジェクト・デザイン合宿研修 第3日目 プログラムマネジメント」 慶應義塾大学大学院SDM 2017/10/13
◆「プロジェクト・デザイン合宿研修 開講式」 慶應義塾大学大学院SDM 2017/10/11
◆「ファシリテーション入門研修」 Panasonic 2017/09/29
◆「ビジネスモデルと顧客価値研修」 2017/09/27
◆「PM実践研修」 2017/09/06-07
◆「要件定義研修」 2017/9/5
◆「事業戦略と業務計画研修」 2017/8/25
◆「パーソナルスキル研修」 2017/8/21-22
◆「問題解決・課題達成研修」 2017/8/8-9
◆「PM実践研修」 2017/08/03-04
◆「新P2Mクラブ第2回 ファシリテーション」 PMAJ 2017/07/14
◆「地域政策デザイナー講座 第6回」九州大学 2017/06/24-25
◆「プロジェクトの現場における交渉術と交渉力強化セミナー」JUAS 2017/06/24
◆「地域政策デザイナー講座 第2回」九州大学 2017/05/14
◆「プロジェクトマネジメント」東洋大学 理工学部機械工学科
◆「プロジェクト管理特論1」産業技術大学院大学 2017.4~2017.6
◆「プロジェクト・マネージャー(PM)育成の具体的仕組み・方法を考える 」
◆日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)のPMSプログラム研修を実施させていただきました (20201126)
継続的に実施いただいているPMAJの研修ですが、新型コロナ禍での実施は、リアルとオンラインの組み合わせでの行われております。今回も講師はスクリーンの前で、普通にリアルの方の前で、実施します。その映像をカメラで捉えて、zoomでオンライン配信しています。講師としては、リアルの方ばかりに目がいかないように意識をしますので、カメラのレンズを見ていることが多くなります。リアルの方の反応はわかりますが、オンラインの方は全く反応が見えません。通常のオンライン会議では、時に相手の映像や音声が見えますが、講師側のパソコンはテキストのみの表示になりますので、本当に全く反応がわかりません。この研修では、zoomのミーティングで実施しているのですが、ミーティングの画面は運営者側ですので、講師側からは全くわからない状態です。時に質問はありませんかと問いかけたときにオンラインの向こうから、「大丈夫です。」といったお声が返ってくるのがとてもうれしく感じます。Zoomウェビナーでのセミナーも同様の形に受講しておいでの皆さんが見えないので、講師にとっては、何とも厳しい状況になります。とはいえ、オンラインだけでなく、リアルとオンラインのハイブリッド研修も行えることはとても価値があると感じます。
PMAJがある東麻布には、いつも日比谷線の神谷町から歩いておりますが、今回は南北線の六本木一丁目から歩いてみました。駅を出たところの泉ガーデンでは、クリスマスに向けたディプレイが行われて、新型コロナ禍での厳しさを感じさせない派手やかな雰囲気を演出していました。泉ガーデンを抜けて、仙石山森タワー周辺は再開発された綺麗な街並みが続きます。その先の再開発の工事中の区画を抜けると、昔からの家も残っていて、なんとなくほっとします。神谷町に抜ける直前に穴子専門店を見つけました。今後来たときは入ってみようと思いました。いつもは通らない場所を通ってみると新しい発見がありますね。
八幡神社の下を通り、PMAJのすぐ手前に熊野神社があります。ここの神社にはPMAJに来た時によくお参りさせていただいております。今回もと思ったのですが、その手前にある中華料理屋の「源記」の前で、立ち止まってしまいました。この「源記」は、PMAJの委員会の後の夜遅い時間によく皆さんと食事に来ておりました。特にP2Mガイドブックの改訂の委員会では頻繁に来ていたものです。長く続いていてお世話になったこの店が、閉店し、建物がテナント募集中になっていたのです。最近、東京を歩いていると、店舗に空きが目立つようになっているなと感じていましたが、ついにこの店もと改めて、新型コロナの影響の大きさを実感いたしました。研修にも大きな影響は出ていますが、オンラインで対応することによって、研修そのものの需要はそんなに減っていないように思います。しかし、食や観光に関わる業種は直接に影響を受けていることを改めて実感しました。
最近の状況を見ていると、第一波以上の事態となっていくことが想定されます。多くの産業に負の影響が連鎖していき、経済の大幅な減退がさらに続いていくと考えられます。新型コロナ禍での現状、さらにその後に向けての新しいビジネスを早急に立ち上げていく必要があります。
現在実施中の慶応大学大学院SDMでのプロジェクト合宿研修では、「ニューノーマル時代のビジネスを考える」をテーマに設定して、ご参加の皆さんに検討いただいております。ニューノーマルとは何かが未だ見えない状況でも、将来に向けたビジネスを生み出していきたいものです。
▼PMSプログラム研修
◆筑紫女学園大学で「デザイン思考を活用したファシリテーションの実践講座」を実施させていただきました(20201001)
福岡県太宰府市にある筑紫女学園大学で実施されておいでの課題解決実践ゼミ「プロジェクトデザイン」の中で、新規ビジネスづくりを検討されておいでです。今回は、この実践ゼミの中で、ファシリテーションを活用いただいて、新規ビジネスのアイディア出しを実施していただきました。
本ゼミは、九州大学で教鞭をとられておいでだった谷口先生が、筑紫女学園大学に異動されて、実践されておいでの講座です。谷口先生が九州大学の地域政策デザイナー講座(現在は、地域政策デザイナースクールに改名)を実施の際にファシリテーションなどを実施させていただいていた関係で、今回お声がけをいただきました。
実施いただいた内容は、以下のような項目です。
ビジネスプランとは ~事例
システム×デザイン思考とは
ファシリテーションとは
ファシリテーション・プロセスとは
ファシリテーションのスキル
場のデザイン
対人関係(聴く力、質問する力、関わる力)
構造化(ブレインストーミング、親和図、構造シフト、バリューラダー)
合意形成(ストーリーテリング、スキット)
大学はまだ全員が出席できる状況ではありません。この日は後期の初日でオリエンテーションが実施されており、通常よりは多くの方がご参加のようでしたが、まだまだオンラインでの参加が主体で、今後の講義はオンライン中心で進むとのことです。
この日は、9名のゼミ生のうち、6名がリアルで、3名がオンラインでの参加のハイブリッド型で実施しました。全体での講義は、資料をzoom経由でプロジェクタに投影しながら、講師の姿はカメラを設置して、プロジェクタの近くで少々動いても映るように設置して、zoomで参加しているオンラインの皆さんにも見ていただけるようにいたしました。オンライン参加者とは、スピーカーフォンを活用することで、相互性を確保しました。
グループワークも実施しましたので、1グループはリアルでホワイトボードを使って、ブレストや親和図づくりを実施していただきました。もう一つのグループはリアルが2名、オンラインが3名での実施です。こちらは、講師用とは別のパソコンとカメラ、スピーカーフォンを準備して、グループワークを行いやすくしました。2グループでしたので、ブレイクアウトセッションは利用しませんでした。全体のセッションのみで、グループワーク時には、講師用のパソコンをマイク、スピーカーをオフにして、グループ側のみで実施できるようにいたしました。リアル側の方がファシリテータと書記役になり、オンライン参加の方の意見を付箋紙に記述してホワイトボードに記載いただき、その状況をカメラで撮影して共有をしながら実施いただきました。何とか実施いただきましたが、やはりリアルのみで実施いただいたグループとは検討の深みが違っておりました。オンラインの議論も難しいですが、リアルとオンラインのハイブリッドはより難しさを感じました。
今後も大学での講座は、オンラインが続く状況ですので、工夫を続けていく必要がありそうです。
リアルで実施いただいたグループは、バリューラダーも作成してくださいましたので、ユーザの利用経験をスキットで実施いただき、最後に盛り上がっていただきました。
まったくの偶然ですが、筑紫女学園大学の学長の中川先生、副学長の渡辺先生は、私と高校の同窓で同じクラスだったこともあり、講座の前にお食事をご一緒いただき、久しぶりに高校のお話などもさせていただきました。ちなみに谷口先生も高校の先輩です。郷里の教育にお役に立てるととても嬉しいです。
▼筑紫女学園大学のwebページ
◆東洋大学のPM講座のオンライン講義(20200428)
東洋大学の川越キャンパスでのプロジェクトマネジメント講座を、e-ラーニング化しているという記載をさせていただきましたが、4月28日に初回を開催いたしました。
総合情報学科が3時限、機械工学科が4時限と5時限です。機械工学科は課題配信型学習(オンデマンド型授業)で始まりました。演習の際には、遠隔授業(同時双方型授業)で実施の予定です。東洋大学ではwebexを使っております。webexには、meetingとteamsが標準であり、契約をするとtrainingという機能もあって、このtrainingでは、zoomのブレークアウトアウトセッションと同様の機能が使用できます。演習ではこの機能を使ってグループ演習と全体発表を実施予定です。こちらについては、6月から実施予定ですので、実施しましたら、ご報告させていただきます。
総合情報学科は、最初の授業で、webex meetingによる説明を実施しました。参加者は89名です。初回は講座の説明のみでしたので、基本は当方の説明のみです。40分ほど実施しましたが、特にフリーズすることもなく、順調に使用することができました。
実施後に学生の皆さんにアンケートにお答えいただき、視聴の状態を確認させていただきました。有効回答数83名の内、問題なしが69名、画像に問題あり2名、音声に問題あり7名、画像音声ともに問題あり5名でした。ほとんどの方が大丈夫だが、完全というわけにはいかないようです。聞き取りにくかった方はスマートフォンでの視聴の方に多かったようです。やはりPCでの運用が基本になるかもしれません。
途中で、指名をして何人かの学生の方にも発言していただきましたが、やや聞き取りにくいこともあり、おたずねし直したことがありました。聞き取りにくい状態が起こることもあるようです。
この際は、「質問ありませんか?」とおたずねしたのですが、さすがに90名近い中で、初めての講義で自ら手を上げて発言するのは難しかったようで、こちらから指名させていただきましたところ、きちんと答えてくださいました。このあたりは、講師側がきちんと操作と運用に慣れていれば、うまく動かせるのではないかと思います。教室での講義でもこの状況はほぼ同じです。なお、チャットによる質問は結構入りました。
出欠もe-ラーニングサイトの機能で取らせていただいているのですが、サイトがかなり重たくなって、この機能が入力しにくい状態になるようです。またテキストなどもダウンロードに時間がかかる状態になるようです。大学ではサーバのっ強化などもやってくださっていますが、全講座がオンラインになる想定はされていなかったと思いますので、なかなか難しいのかもしれません。とはいえ、講義レポートの提出や確認は普通にできておりますので、夜などの講座が行われていない時間帯を活用すれば、問題なく実施できそうです。
この講座では、毎回、講義レポートと課題演習レポートを出していただいております。いつもは講義終了時に紙で集めて、次の回にコメントを付けて返しております。今回は、大学のe-ラーニングサイトを活用して、この部分を実施しております。通年も課題レポートはこのe-ラーニングサイトを活用しているのですが、今回は毎回のレポートもe-ラーニングサイトを活用することになりました。手書きのコメントはお一人1~5分程度で書けるのですが、サイトを活用すると、
・レポートのページに行って
・一人一人画面を開いて
・レポートをダウンロードして
・レポートを読んだうえで、コメントをサイトのコメント欄に記載す津
という形になるので、一人当たり5分では終わりません。3クラス合計すると240名の受講者がおいでなので、5分としても20時間かかることになり、どうしようかと悩んでおります。何とか全員のレポートを見て、コメントを返したいのですが、どこまでできるか不安です。
とはいえ、このフィードバックはオンラインであるがゆえに重要だと考えております。一人一人のレポートを見ておりますと、どこまで理解いただけたが推察できます。講義レポートでは、
・その回の講義のポイント
・その内容が、自分の活動にどのように活用できるか
・質問と意見
を書いていただいております。記載の内容やレベルは人によってまちまちで、取り組み状況などもかなり把握できます。受講いただいている中には、留学生の方も多く、日本語のレポートはかなり大変だと思うのですが、しっかりと書き込んでくださる方もおいでです。
まだ、本格的に始まっておりませんので、何とも言えませんが、オンラインでの学習もそれなりにはできるのではないかという感触はつかめました。事前のe-ラーニング教材の録音、作成やレポートのやり取りでは、講師側にも集合型の研修よりも相当に負担がかかります。もちろん受講いただいておいでの皆さんも大変だと思います。とはいえ、このような形での講義もできなくはないということで、より効果的に実施できるようにするにはどうすべきかなども実施しながら、改善を進めていきたいと思います。
大学側もオンライン講義の受講方法やツールの使い方など、次々に案内を出してくださっています。大学、学生、講師、ステークホルダーが皆で協力して進めていき、集合型の講座と同じもしくはそれ以上の成果が出せるようにしていきたいと願っております。
▼PM講座の視聴状況
◆新型コロナウィルスの影響による研修実施の状況(2020.04.03)
新型コロナウィルスの影響ににより、皆様大変な状況になっておいでのことと存じます。残念ながら、弊社も集合研修の講師をメインの業務としております関係から、ほとんどの研修が中止となりまして、3月は1件のみの実施となりました。
さらに多くの企業や組織から、少なくとも6月までの集合研修は中止とのご連絡をいただいております。何とかオンラインでの研修実施を模索いたしておりますが、実質的に休業状態となっております。
唯一実施できておりますのが、東洋大学のプロジェクトマネジメント講座で、こちらも4月7日開始の予定が遅れまして、4月28日からの実施になっておりますが、状況が改善されますまでは、すべてオンラインでの実施ということで進んでおります。
オンライン研修のご要望がございましたら、ぜひご連絡のほど、よろしくお願いいたします。
◆ 日本科学技術振興機構(JST)のPM育成・活躍推進プログラムの「プログラムデザイン」講座を担当させていただきました(2020.01.24)
以前から担当させていただいております「プログラム・マネージャー(PM)育成・活躍推進プログラム」の2019年度(第5期)において、「プログラムデザイン」の講座を担当させていただきました。
この取り組みは、第1ステージと第2ステージがあり、企業、大学、研究機関にご所属の皆さんが参加されます。イノベーションの可能性に富んだ挑戦的な研究開発プログラムをプロデュースするプログラム・マネージャー(PM)に必要とされる能力を育成し、活躍を推進することを目的とした研修です。
第1ステージでは、1年間かけて、様々な講義や演習、研究開発プログら党の提案を作成いただきます。第2ステージは、1から2年をかけて、提案したプログラムの実施によるマネジメントの実践をいただきます。第2ステージは選抜された方のみが参加でき、JSTから予算が交付されます。
▼PM育成・活躍推進プログラムの流れ(出典:JSTのプログラム募集要領より)
2019年度の研修カリキュラムでは、以下のような研修を受講できます。
このカリキュラムの中で、プログラムデザインと組織マネジメントを担当させていただいております。今回はプログラムデザインを以下のような内容で実施させていただきました。この内容は、慶應義塾大学大学院SDMの活動を基本に構成されており、昨年度までは現在マサチューセッツ工科大学(MIT)に行かれておいでのSDMの当麻教授が実施されておいででした。
2019年10月から始まったこのプログラムにご参加の皆さんは、まさにご自身のテーマを検討いただく時期ですので、テーマの目的やテーマに関係するステークホルダーさらにテーマのビジネス化のアイディア出しを実施いただきました。全員のテーマは検討できませんが、チームの代表者の方のテーマについて、4チームで4テーマを検討いただきました。テーマが少しずつ具体化されて、活発な議論が行われました。
▼実施させていただいた手法(赤で囲った手法を実施いただきました)
◆2019年度「経団連グリーンフォーラム」第14期で、プロジェクトマネジメントの講師を担当させていただきました(2019.11.26)
「経団連グリーンフォーラム」は、将来の経営幹部候補者を対象とする年間の選抜派遣型の管理者研修です。キャリアデザインやリーダーシップなどの講義とグループ討議、さらに、参加者同士の交流を通じて、人的ネットワークを構築いただきます。
午後半日で、プロジェクトマネジメント(PM)全体のお話とグループ討議を実施いたしました。詳細な内容に入ることはできませんでしたが、PMの全容はご理解いただけたのではないかと思います。単にPMのプロセスをご紹介するだけではなく、お持ちよりいただいたご自身の事例に基づいて、プロジェクトの目的やステークホルダーを議論いただきました。
立上げから終結までのPMの5つのプロセスに沿って講義を進めました。プロセスの区切りでは、ご質問を受けるようにいたしましたところ、多くの質問が出ました。質問にお答えする中で、具体的な実践のお話しもさせていただきました。本講座の前にプロジェクトマネジャーに求められる人間系のスキルを学んでいただいていたこと、事前に「プロジェクトを成功させる実践力が身につく本」を読んでいただいておりましたこともあり、活発な議論になりました。
▼案内ページ
▼プログラム
1.研修期間 2019年6月4日開講~2020年3月修了
2.対 象
企業・団体の課長相当職で将来の経営幹部候補者
3.研修内容
キャリアデザイン、ロジカル・コミュニケーション、 リーダーシップ、
マーケティング、企業倫理・コンプライアンス、プレゼンテーション、
コーチング、ビジネスネゴシエーション、ファシリテーション、
プロジェクトマネジメント ほか
▼パンフレット
▼「プロジェクトを成功させる実践力が身につく本」 濱久人著
「顧客価値を考える」研修を実施いたしました(2019.10/7-25)
毎年実施させていただいております入社4年目の皆さんを対象とした「顧客価値を考える」研修を10月7-8日、17-18日、24-25日と3回実施させていただき、120名近い方とご一緒させていただきました。
入社後の新入社員研修を経て、ほぼ3年間お客様との仕事を経験された皆さんは、現場での様々な経験を通じて、お客様への価値の提供を実践されてこられています。今後より高いレベルでお客様への価値の提供を続けていくために、改めてご自身が考える「顧客価値」を皆さんと議論しながら、検討をいただく研修になっております。
日ごろ担当している商品やサービスレベルでの価値提供をお客様の「業務レベル」、「経営レベル」をより強く意識することで、お客様のより高いレベルでのニーズに答えることができるようになっていくことを目指しております。
研修では、顧客価値を考えた後、その価値を提供するための自らのビジネスモデルを検討した上で、3年後のビジネスモデルを検討いただきます。その中で、自らの行動や不足するスキルや組織の問題などの課題を検討していただきます。検討結果は、次に日に会社の責任者の皆さんにプレゼンテーションをいただき、「もっと深く突っ込んで」、「視野を広げて」、「その考えを全国に広げるにはどうすればよいの」などのコメントさらに「期待しているよ」の言葉をいただきます。最後はもっと夢を持とうよということで10年後の会社や自分の姿を責任者も入っていただいて、ワールドカフェを用いた議論を行って、参加者全員が10年後の夢を絵に描き、絵を表示しながら、1分プレゼンテーションで盛り上がって研修は終了です。
働き方改革で、「自宅で働いている」。グローバル展開の中、「海外に出ている」などのプレゼンテーションが多い中、私はプログラミングが好きなので、AI(人工知能)を活用しながらも、最後は自分が現場でプログラムをして価値を提供するのだという方もおいででした。いつまでも現場での課題を意識して、その課題に対して「顧客は自ら気付かないが、顧客の為になる」顧客の期待以上の解決策を創造して、社会に貢献していってほしいと思います。
終了後には、久しぶりに会った同期の仲間との写真撮影も行われ、今後の活躍を祈念して解散となりました。
▼顧客ニーズのレベル
▼プログラム
1.顧客価値分析と共感マップ
2.ビジネスモデル・キャンバス現在版
3.3年後の姿を考える(外部環境分析)
4.ビジネスモデル・キャンバス現在版
5.自らの課題
6.プレゼンテーションとコメント
7.10年後を考えるワールドカフェ
8.10年後の夢を絵に描いてみる
9.1分間プレゼン
「マーケティング・新規事業検討のワークショップ」を実施させていただきました(2019.8.30及び9.5)
今回は、新規事業を推進する部門の皆さんとマーケティングと事業戦略検討のワークショップを開催させていただきました。
初日に、マーケティング及び事業戦略の基本と手法を確認し、キーエンスを題材に3C分析、PESTEL分析、SWOT分析などの内部・外部環境分析や、ビジネスモデルキャンバスによる事業戦略を検討していただきました。
2日目からは、合宿形式で、これらの手法を実際の現状の事業に適用して、検討を行いました。検討に入る前に発想を広げるために『アクションカードゲームX』を活用して、仮説を立てる練習も実施いたしました。
3日目は、部門の皆さんで、今後の事業について、検討を行っていただきました。
ご参加の皆さんは、技術者が中心で、シーズ発想になりがちとのことで、顧客視点でかつ顧客のニーズを超えた価値を考える創造型マーケティングを意識していただくように進めさせていただきました。技術的には、高いレベルを持ちながら、顧客の声を直接に聞く機会が少ないなどの弱みがSWOT分析で出ていました。そこで、ご自身の事業では、CVCA(顧客価値連鎖分析)とリーンキャンバスを活用して、顧客の課題解決を起点に事業戦略を検討いただきました。
積極的に顧客の現場である市場に出て、顧客ニーズの把握とそのニーズを超えた課題の設定を行い、新たな社会価値を生み出していただけることを願っております。
▼事業戦略構築のプロセス
▼リーンキャンバスを活用して事業戦略を検討
リーンキャンバスは、エリック・リースが提唱したもので、顧客の課題を起点に小さくビジネスを創造して、問題があったら、すぐにムダを省いて軌道修正しようという事業創造の方法論
▼『THE SDGs Action cardgame「X(クロス)」』(以下、X)は、金沢工業大学で開発されたカードゲームで、トレードオフカードとリソースカードの二種類のカードにより構成され、トレードオフカードに記載された課題を手持ちのリソースを用いて、解決策を創造するものです。(金沢工業大学SDGs推進センター)
◆九州大学の「地域政策デザイナー養成講座」でプレゼンテーション研修を実施させていただきました(2019.8.3)
この講座は、九州大学産学連携セミナーの一つとして実施されており、今年で10年目を迎えます。例年は、初回の講座で、チーム作り、ファシリテーション、プロジェクトマネジメントを実施させていただいておりましたが、本年度は、ちょうど中間の時期に最終のプレゼンテーションに向けたプレゼンテーションの講座を実施させていただきました。
プレゼンテーションに必要な要素をまとめた6W1Hのフレームに基づいて、ご説明を行ったうえで、今回は短時間で感動を伝えるプレゼンテーションとして、「スキット」を実践いただきました。今回の地域政策デザインの取り組みは、九州の5つの地方自治体のご協力をいただき、地方自治体から1名ずつの協力者が入られて、5名程度の受講の皆さんで構成するチームと協力して検討を進めておいでです。今回のスキットでは3分間程度の短い時間の中で、各地方自治体が抱える課題をクリアにしたうえで、その課題をこのチームではこんな風に解決できるのだというストーリを演じていただきました。
皆さん、検討半ばの段階ですので、解決策に関してはまだまだ検討が必要な状況ではありますが、様々に悩みながら、現状を把握して、課題認識をクリアにしていく段階で、スキットを構成してみると、チームの仮説のどこに弱い部分があり、検討や検証を行っていかないといけないかが、見えてきた様子でした。
11月の最終発表に向けて、課題認識を深め、より良い解決策を創造して、九州の地方自治体の未来に向けた提言とその実践をいただけることを願っております。
▼九州大学「地域政策デザイナー養成講座」
本年度のテーマは、「持続可能な地域に資する政策デザインの実践」~新しい社会のかたちです。
▼今回の講座のフレーム(プレゼンテーション)
◆産業技術大学院大学『プロジェクト管理特論1』が終了しました(2019.4.13~6.8)
12年目連続で担当させていただいております産業技術大学院大学『プロジェクト管理特論1』が6月の初旬で本年度分が、終了いたしました。品川シーサイドにあるこの建物に毎年伺っています。今年は建物内の改修が行われていて、ブルーシートがあちこちに張ってありました。工事が終わるときれいによみがえるのでしょう。2006年に設立されて、3年目2008年から継続的にプロジェクトマネジメントを担当させていただいております。
多くの社会人学生や留学生の皆さんとプロジェクトマネジメントを共に考える講座で、私にとってもとても学びのある講座です。修士1年生の最初の1Qでの講座になりますので、受講者の皆さんもまだお互いによく知らない中で、始まります。
最初からチームを組んでいただき、行動特性分析なども行って、チームとして、この講座をプロジェクトと考えて取り組んでいただきます。お互いのプロジェクト経験を話し合う時間も毎回取ってありますので、お互いを知り合う機会にもなるようです。最終はチームで発表を行っていただきます。今回は終了後にあるチームはお疲れ様の打ち上げ会も実施されたようです。今後の相互の学びにつながっていけばよいなと毎回願っております。
修士のみの2年間という短い期間ですが、社会人向けの専門職大学院として、情報アーキテクチャ―や創造技術を学ぶことができるとても有益な大学院ではないかと思います。
▼産業技術大学院大学の建物
◆東洋大学のプロジェクトマネジメント講座が始まりました(2019.04.09~07.23)
川越の東洋大学で担当させていただいておりますプロジェクトマネジメント講座が今年も始まりました。初日に伺ったときは、入り口から続く「こもれびの道」はまだ緑が少なかったのですが、3回目の4月の終わりには、とてもきれいな葉が芽生えておりました。昨年までは、大学の各部や学科を紹介していた大学の前の看板がとてもかわいいものに変わっていました。「こもれビー」という川越キャンパスのマスコットキャラクターが微笑んでいます。こういうのはとても良いなあと感じます。
▼大学の入り口前にある看板
継続して担当させていただいておりました機械工学科の二クラスに加えて、今年は総合情報学科の講義部分(9回)が加わり、火曜日の午後3コマを同じ講座で3回実施させていただきます。繰り返してやっておりますと、どこまで話したのか、同じことを話していないかちょっと心配になることもあります。
また、講座の講義レポートを手書きで書いていただいています。毎回の講座のポイント、自らの活動への活用、質問と意見をA4一枚、毎回の講座終了時に回収して、次の講義の際にコメントをつけてお返ししています。この時期は2大学3講座あり、受講者は合計で150名ほどになり、コメント書きで手の痛みに耐えながら、10年以上続けております。手書きには一人一人の受講者の心がこもり、こちらも同じ思いで記載をすることになります。デジタルになると、多分に事務的になることが予想され、手書きをなかなかやめられません。時代遅れの感もありますが、時々、欠席された受講者が電子データで提出してくれることがあり、その方の毎回の記載とデジタルの記載に違いがあり、やはり手書きは重要と感じています。質問や意見に関しては、デジタル化して、サイト上にアップするとともに講義の前半でフィードバックと議論を行っています。最終課題もデジタル提出をいただいていますので、すべてを手書きでというつもりはありません。とはいえ、デザイン思考などでアイディア出しをする際はやはり手書きが有効と感じております。今後、デジタル時代の学生が増えていく中、手書きは受講者にとって大きな負担となっている可能性もあり、手書きとデジタルのバランスに悩む日々です。
▼構内には、新入部員勧誘の立て看板もありました
◆日本情報システム・ユーザー協会のプロジェクト・マネジャー育成セミナーを実施いたしました (2019.03.20)
毎年この時期に実施させていただいております「プロジェクト・マネジャー育成の具体的仕組み・方法を考える」セミナーです。PMのコンピテンシーについてケースを用いて検討いただいたり、育成の仕組みとしての研修、コーチング&メンタリング、PMコミュニティなどを各組織での現状を共有いただいたり、最後は評価の仕組みも検討いただきます。基本的な考え方は私からお話はしますが、PMの育成について各組織の現状などを共有し、皆さんで考えていただくことに重点を置いたセミナーとさせていただいております。
今回は、プロジェクトマネジメントにおける人工知能(AI)の活用などのお話も少し追加させていただきました。このwebページでもご紹介させていただいておりますプロジェクトマネジメント学会の新春セミナーでの議論などもご紹介いたしました。
また、キャリア形成において、個人の目標と組織の目標の共有が重要であるが、この部分が多様化しており、組織内での移動や組織を超えた活動(副業、複業、パラレルキャリア)についても議論を加えてみました。パラレルキャリアは、ドラッカーが『明日を支配するもの』で提唱したものと言われていますが、石山先生の『パラレルキャリアを始めよう!』といった書籍も出ておりますし、かなりの企業でパラレルキャリアを認める動きなども出ており、最近は、SDGsのシンポジウムなどでいただく名刺も企業の名刺に加えて、NPO活動などの名刺をいただくことも多くなってまいりました。
実は、プロジェクト・マネジャーの育成には、複数の様々な種類のプロジェクトでの経験が有効で、企業内でもそのようにしたいのだが、今の業務が忙しすぎて(そのPMがいなくなるとその組織でのプロジェクトが回らなくなる)、対応が難しいという課題があります。働き方改革が喧伝される中、プロジェクト・マネジャーのパラレルキャリアはとても重要ではないかと考えております。そしてプロジェクトマネジメントは、様々な分野で活用できるスキル、コンピテンシーですので、パラレルキャリアを形成しやすい職種ともいえると考えておりまして、具体化ができるように進めてまいります。
▼目標の共有
▼日本情報システム・ユーザー協会のwebページ
▼プロジェクトマネジメント学会新春セミナー
◆要件定義研修を実施いたしました (2019.02.21-22)
これまでも何回か実施させていただいております「要件定義研修」を久しぶりに実施させていただきました。
利用部門が望むシステムを構築するためにはシステム部門が、利用部門の要求をしっかりと聞き取って、要件定義に結び付けていく必要があります。要求を出す側の利用部門も自らの問題認識に基づいて、ニーズを明確にして要求を出していく必要があります。
利用部門とシステム部門がお互いの考えを理解して、共有しないと要求と要件にずれが生じたり、抜けが生じたりします。そうすると相互の信頼関係が失われていき、利用部門からはシステム部門は実際の業務を理解してくれず、使いにくいシステムを作ってくるという不満がたまります。逆にシステム部門は、利用部門は自分の都合でどんどん要求を増やしてくる。また様々な利用部門で相反する要求が上がり、相互に調整をしてくれないので、システム部門が調整をすべて引き受けないといけないので大変だといった不満が膨らむことになります。
また、すべてのニーズを要求や要件にできればよいのですが、現実には予算や時間の制約もあり、優先的に行うべき要求があります。これらも利用部門とシステム部門が共通の場で認識し合って、優先順位をつけていく必要があります。
これらの活動をスムーズに進めるには、別々に作業を進めるのではなく、お互いが早い段階から一体となって、かつ段階的に進めていく必要があります。
この研修では、現状の把握(現状の業務フロー)から、問題の記述、要求の記述、業務のあるべき姿の検討(新業務フロー)、そして要件の記述と段階を追いながら、業務フローや箇条書き、リッチピクチャーなどを活用して、可視化と情報共有を進めるプロセスを修得いただきます。
ニーズを特定し、要求から、要件を決定する。
■ニーズ… さまざまな要求の裏に隠れているもの。要求の原因になっているもの。
■要求 … 利用部門が、経験の中から導き出した具体的に実現したいこと。
■要件 … 要求を精査して、組織の目的に合致すると認められたもの。
▼ニーズ、要求、要件
要件を検討する上で、情報処理推進機構がまとめている「超上流から攻めるIT化の原理原則17か条」はとても参考になります。(出典:超上流から攻めるIT化の原理原則17か条(IPA/SEC))
原理原則1 ユーザとベンダーの想いは相反する
原理原則2 取り決めは合意と承認によって成り立つ
原理原則3 プロジェクトの成否を左右する要件定義の先送りは厳禁である
原理原則4 ステークホルダ間の合意を得ないまま、次の活動に入らない
原理原則5 多段階の見積もりは双方のリスクを低減する
原理原則6 システム化実現の費用はソフトウェア開発だけではない
原理原則7 ライフサイクルコストを重視する
原理原則8 システム化方針・狙いの周知徹底が成功の鍵となる
原理原則9 要件定義は発注者の責任である
原理原則10 要件定義書はバイブルであり、事あらばここへ立ち返るもの
原理原則11 優れた要件定義書はシステム開発を精緻にあらわしたもの
原理原則12 表現されないままの要件はシステムとして実現されない
原理原則13 数値化されない要件は人によって基準が異なる
原理原則14 「今と同じ」という要件定義はありえない
原理原則15 要件定義は「使える」業務システムを定義すること
原理原則16 機能要求は膨張する。コスト、納期が抑制する
原理原則17 要件定義は説明責任を伴う
問題プロジェクトの原因分析をすると、よく出るのが、「要件定義が遅れた」、「追加要求が出た」、「コミュニケーション不足」などです。上流段階で、利用部門とシステム部門が協力して、要件を定めることの重要性をいつも実感しております。
◆プログラムマネジメント講座を実施いたしました (2019.02.17)
産業技術大学院大学(AIIT)の履修証明プログラム『プロジェクトマネジメント・プロフェッショナルスクール』で、本年度はプログラムマネジメントを初めて実施させていただきました。これまではプロジェクトマネジメント関連の講座を中心に実施させていただいておりましたが、今年はプログラムマネジメントも実施させていただきました。
▼産業技術大学院大学(AIIT)
▼ユニット3の講座
▼実施した内容
今回は、4コマ分でしたので、プログラムマネジメントの前半中心に実施させていただきました。プロセスの全体を説明させていただいたのちに、ミッションプロファイリングを演習で実施いたしました。ミッションの重要性(目的・副目的連鎖)とあるべき姿(ビジネスモデル・キャンバス)をコーヒーチェーンのケースで確認した後、皆さんのビジネスの中からお一つを選んでいただき、検討をいただきました。さらに、プルグラムデザイン部分もプログラムライフサイクルとビジネスシナリオ(戦略マップ)について検討をいただきました。
プロセスを順に実施いただくことで、重要な要素を確認しながら、確実なプログラムマネジメントの進め方を体験いただきました。6時間での実施でしたので、基本的な部分の理解に重点を置かせていただきました。なかなか難しいプログラムマネジメントですが、ご参加いただいた皆さんには、ご活用をいただけることを願っております。
◆システム思考とデザイン思考による新規事業企画研修 (2019.01.25-26)
システム思考とデザイン思考を組み合わせて、新規企画を検討する研修は、今回で3回目の実施になります。デザイン思考で発想を広げて、システム思考で全体の構造を考える。最後はストーリーテリングでプロトタイプを構築し、スキットで発表してまとめるという構成で実施させていただいております。
▼研修のカリキュラム
システム×デザイン思考は、慶應義塾大学大学院SDMにおいて実施されているもので、私も非常勤講師をやらせていただいておりまして、「プログラムマネジメント講座」、「プロジェクトデザイン合宿研修」などで、システム×デザイン思考の考え方を実践させていただいております。
今回実施させていただいた研修は、上記で実施させていただいている手法を活用しながら、デザイン思考を体験いただけるように様々な手法を実践しながら、進めていただく研修になっております。システム×デザイン思考の一端をご経験いただける後世になっておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
▼ストーリーテリングやスキットの構成
「PM実践研修」プロジェクトの目的と目標(2018.08.10-11)
2日間で実施しているプロジェクトマネジメント実践研修を責任者の方を対象に実施させていただきました。
この研修は、受講者の方が実際に経験されたプロジェクト事例を持ち寄っていただき、プロジェクトのプロセスに沿って、順にプロジェクトの目的・目標、ステークホルダー、リスク、スコープ、スケジュール、コスト、チーム作り、コミュニケーションのそれぞれの演習とまとめの演習を行っていただきます。過去のプロジェクトを振り返りながら、今後のプロジェクトでどのように進めていくべきかを考え、議論していただきます。
最初の演習である持ち寄っていただいたプロジェクト事例の成功と失敗を検討いただきますが、今回は、その中でプロジェクトの目的・目標についてまとめてみます。
この演習では、成功した事例と失敗した事例を持ち寄っていただき、アイスブレークとともにグループで皆さんの事例を共有いただきます。共有いただいた中から、グループで一つの事例を選択いただき、プロジェクトの目的と目標を再検討します。
ここで意識していただきたいのは、プロジェクトは組織のビジネスニーズに基づいて立ち上げられて、実行されるということです。演習でプロジェクトの目的と目標を検討いただくと、QCDを守って成果を出すことが、出てきます。以下の図にもありますように一般的にプロジェクトの目標は、決められたQCDのバランスをとって、最終成果物を出すことです。
しかし、目標の前にプロジェクトには目的があり、組織のビジネスニーズに基づいて実施されるはずです。新しいプロダクトを生み出したい、新規事業を立ち上げたい、新しい顧客を獲得するために顧客の要求に答えたいといった組織のビジネスニーズを達成することが重要です。PMBOK®の第6版でもこの点がより強化されています。
プロジェクトの検討をするとこの点が抜けてしまうことが多くあります。目の前のプロジェクトを何とかすることに重点が注がれて、何のためにこのプロジェクトをやっているのかが忘れ去られてしまうことがあります。新規顧客との関係性を作るために取り組んだプロジェクトだったが、何しろ大変なプロジェクトなので、何とかしてやり遂げなくてはとなんとか作り上げたシステムが、顧客のためにはあまり役に立たなかったので、ほとんど使われなかったり、リプレースされてしまったりする。組織の目的が達成できず、プロジェクトマネジャーやメンバーは、何のために苦労したのかわからなくなります。
プロジェクトの立ち上げの段階で、プロジェクトマネジャーやメンバーが組織のビジネスニーズとプロジェクトの目的と目標をしっかりと認識して、ぶれないプロジェクトの遂行ができるようにしたいものです。
◆問題解決と課題達成プロセス研修 (2018.07.11-8.24)
若手社員の皆さんを対象にした日科技連の問題解決と課題達成プロセスに基づいた研修を7月と8月で複数回実施させていただきました。
問題と課題の違いはなかなか難しいですね。いつも結構ごっちゃになりながら、やっていたりしますが、研修なので、問題と課題の違いをしっかりと認識しながら、進めております。何回か実施する中で、割とすっと違いが全員で合意が進む場合と、意外にこだわりが残る場合とあります。
この研修では最初に問題と課題の違いを皆さんの日常業務で考えていただいて、議論してから入るのですが、最初から悩むというよりも演習を進めていくにつれて、意外に違いを明確にするのが難しいなあとなったりします。ざっくりと考えているときは、何となく理解できたように感じるけれど、しっかりと認識するようになって、かえって悩んでしまうということは結構ありますね。
◆「東洋大学プロジェクトマネジメント(機械)」が終了しました (2018.07.24)
東洋大学の理工学部機械工学会で実施しておりました「プロジェクトマネジメント」の講座が終了いたしました。
2015年から毎年第一学期に実施させていただき、今年が4年目になりました。今年は、秋学期には、情報学科でも一部の日程を担当させていただくことになりました。
就職活動をプロジェクトと見立てて、WBSやスケジュール、リスクなどを検討いただいております。下の図は、実際に作成いただいたものの例です。3年次なので、まだ経験していないことですが、色々調べたり、少数ですが、4年次の方がおいでなので、まさに実践されている時期なので、ヒアリングなどをしながら、作成をしてくれます。皆さんの今後の活動に役立つことを願っております。
◆「産業技術大学院大学のプロジェクト管理特論1」が終了しました (2018.06.09)
4月から実施しておりました。産業技術大学院大学(首都大学の社会人大学院)での「プロジェクト管理特論1」が終了いたしました。この講座は、社会人大学院の皆様と、事例に基づいて、プロジェクトマネジメントの基礎知識を確認し、議論していく講座です。毎回、活発な議論が行われ、参加者相互の経験の共有がとても効果的な講座になっております。
プロジェクトマネジメントの実践力をどのように向上していくのかも議論をいただけて、その後のPBL活動にも有意義に活動をいただいております。今後の皆さんの活発な取り組みを期待いたしております。
「JUAS 交渉力研修」 (2018/6/25)
日本情報システム・ユーザー協会にて、毎年実施させていただいたております「ITプロジェクトの現場における交渉術と交渉力強化セミナー」を今年も実施させていただきました。20名を超える皆さんにご参加いただき、グループ間での交渉を実際にやっていただく形で、実践的に実施させていただいております。
2018 年度「地域政策デザイナー養成講座」 (2018.05.13)
~ファシリテーション・プロジェクトマネジメント~
九州大学を中心に実施されている「地域政策デザイナー養成講座」も今年で、9期目となります。5月12-13日の志賀島国民休暇村での合宿を皮切りに、今年の取り組みが始まりました。
今年のテーマは、「九州の自立と成長戦略 ~イノベーションを引き起こす規制改革~ 」です。新しい産業を生み出し、世界をリードするイノベーション拠点を作るにはどうすればよいか。について、仮想の統治機構「九州政府」を想定して、九州独自の政策やルールを考えていきます。
▼本年度パネリストの紹介
▼講座の概要
私の担当部分である「ファシリテーション、プロジェクトマネジメント」では、午前の部で、5つのテーマのどれに取り組んでいくか。そのためのチームをどのように構成するかについて、効き脳診断モデルを活用した自己認識と相互認識、チーム作りの考え方をご説明しながら、進めさせていただきました。
▼2018年度の5つのテーマ
この講座に参加される前から、どのテーマを選ぶかを検討していただきましたが、初回の講座でテーマごとにチームを構成します。初日の谷口先生や石丸先生のご講義、さらに原口さんが実施されたワールドカフェなどを通じて検討をいただきました。
私の回では、アイスブレークである「握手で自己紹介」を通じて、紹介数の多かった方を仮のリーダとして、この仮のリーダのもとに集まっていただき、チームを形成しました。このチームで、効き脳診断でのチーム構成分析、テーマごとの目的を検討いただき、壁面に張り出して、昼の時間に全体を見ていただきました。例年は会場の外の庭でやるのですが、今年は雨が降っており、残念ながら、室内での実施となりました。
午後は、検討を進めていくためのプロジェクトの進め方をご説明しながら、ステークホルダー分析、WBS(ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー)の策定などを行っていただきながら、テーマの理解を深めていただきました。途中、チームの移動も可能として、テーマの選定に納得いただきながら、進めさせていただきました。
参加者の皆さんのこれからの検討が社会に大きな価値を生み出すことを願っております。
■関連リンク
・地域政策デザイナー養成講座の2018年度の募集案内
プログラム・マネージャー(PM)の育成・活躍推進プログラム (2018.05.11) ~組織マネジメント・リスクマネジメント~
科学技術振興機構の「プログラム・マネージャー(PM)の育成・活躍推進プログラム」で、組織マネジメントをお話しさせていただきました。この講座は、4期目を迎えており、今期は2017年10月から始まっております。これまでは知識を習得することが中心でしたが、ちょうど中間の時期を迎え、いよいよご自身のテーマの具体的検討に向けて、関係者(ステークホルダー)を洗い出し、チームをつくって活動を本格化する時期に実施させていただきました。
この講座は、科学技術振興機構がネットワーク型研究所としての取り組みを生かし、橋渡し機能強化の要望・期待に応えるため、平成27年度より、プログラム・マネージャーを育成するための「プログラム・マネージャー(PM)の育成・活躍推進プログラム」として、創設されたものです。
▼講座の概要
私の担当部分である「組織マネジメント」では、まずは、組織とプログラム&プロジェクトについて、以下の3点をお話しました。
・プログラム&プロジェクトにおける組織と定常組織
・プロジェクトマネジメント・オフィス
・プロジェクトチーム
ここでは、自己認識と相互認識に基づいてチーム作りの演習を実施していただきました。
続いて、組織成熟度、関係性マネジメントについて、関係性設計、ステークホルダーマネジメント、関係性構築・維持、再構築の概要をお話しして、想定テーマにおけるステークホルダー分析と関係性の設計を演習していただきました。
最後に、戦略的アライアンス、コミュニティ、マネジャーに必要な実践力についてお話をして、まとめの演習をいただきました。
いずれもプログラム&プロジェクトマネジメント(P2M)に基づいて、進めさせていただきました。
ご参加の皆様は、これまでもグループでの演習を進めておいででしたが、今回の自己認識・相互認識により各人の行動特性について、ご理解が進んだことにより、議論が活発になったようです。今後は、研修の場以外でも活発な情報共有により、多様性を活用したイノベーションの創出を進めていただけるようにお願いして、私の講座のまとめとさせていただきました。
■関連リンク
◆「東洋大学プロジェクトマネジメント(機械)」 (2018.04.10)
2015年から担当させていただいている東洋大学理工学部機械工学科の「プロジェクトマネジメント」が始まりました。3回生と4回生を対象にプロジェクトマネジメントの基本をISO21500とPMBOK®に基づいて、15回の講座を4月初旬から7月まで、川越キャンバスで実施させていただいております。
人数が多いので、4限目と5限目で同じ講座を実施します。合計で100名を超える受講者の皆さんの講義レポートに目を通し、全員にコメントを書く日々がこれから始まります。結構、手が痛くなります。電子化するとよいのでしょうが、講義の中で、手書きでポイントや講義内容の自分の活動への実践、質問や意見を書いていただき、当方も次の週までにコメントを返すことで、少しでも実践に役立つものにできればと考えております。
川越は、昨年度まで桐生選手が通っていたところです。桐生選手は卒業されましたが、今年もたくさんの選手が走っておいででした。写真は、お昼前の時間だったので、まだ誰も走っていませんが、午後の講座をやっているときには、リレーや競歩など多くの選手が練習をしています。
▼川越キャンパスの陸上競技場
昨年工事をしていた体育館も完成して、中には立派な室内走路も見えます。これからも活躍してくれる選手が出てきそうですね。
▼体育館と室内走路
◆室内走路の完成ニュース(日刊スポーツのwebページ)
■関連リンク
▼東洋大学理工学部機械工学科のプロジェクトマネジメントのシラバス
◆「ファシリテーション研修(NTTデータ)」を実施させていただきました (2018.03.29)
NTTデータの品質保証部の皆様とファシリテーション研修を一日実施させていただきました。ご参加の皆様は、プロジェクトを実施するメンバーの皆様を全社的な立場から支援されており、プロジェクトで問題が発生した時には、実際にプロジェクトに入り込んで支援されることもおありです。プロジェクトで発生している問題の解決をプロジェクト・マネジャーやプロジェクト・メンバーの皆様と一体になって進めていく中で、ファシリテータとしての役割を担われることも多く、ファシリテーションのご経験もお持ちですが、今回は改めて、ファシリテーション・プロセスを確認し、その中で必要となる知識やスキルを整理したうえで、実際に発生している会議での問題をテーマに参加いただいた皆様が順にファシリテータになっていただき、ファシリテーションを実践いただきました。
ファシリテーション・プロセスの主要なスキルである「場のデザイン・スキル」、「対人関係スキル」、「構造化のスキル」、「合意形成のスキル」を順にご説明をしながら、スキルごとに演習を行って、実感していただきながら、進めさせていただきました。各演習後の振り返りでも実践をされているので、本質を理解されたご発言をいただき、議論の深まりを感じられる研修でした。
対人関係スキルでは、ハーマンモデルや交流分析などの人の行動特性に関わる分析ツールも活用しながら、同じような行動が好きな方に集まってもらったり、異なる方に集まってもらったりして、グループを作り、多様性への対処などもご経験いただきました。
最後の総合演習では、さまざまに出た課題について、解決策の検討をいただきました。3グループあったのですが、重要であると選ばれた課題は共通する部分が多かったようです。部署ごとの運営の方法などは異なるとおっしゃっていましたが、部門全体としての課題の共有ができているということではないかとも感じました。
ファシリテーションのスキルが、プロジェクトの現場で実践されることで、プロジェクトの成功確率が上がっていくことを期待してやみません。
▼プロジェクトにおいてメンバーのモチベーションを向上するには
▼研修を実施させていただいた豊洲センタービルアネックスです
◆「プロジェクト・マネージャー(PM)育成の具体的仕組み・方法を考えるセミナー」 (2018.03.12)
今年も3月にPM育成のセミナーを「日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)」にて、実施させていただきました。毎年実施させていただいているこの講座ですが、今年も20名のPM育成をご担当されておいでの方が参加いただき、PM育成の考え方や仕組みについて、ご議論いただきました。
このセミナーは、プロジェクトを成功させるPMが持つべきコンピテンシーを最初にお話しさせていただき、次にケースを用いて議論をいただき、コンピテンシー向上のための一つの有効な手段であり、多くのPMが必要性を認めているケース事例による議論の重要性を認識いただきます。
そして、PMのキャリア形成の基本の考え方と事例をお話しして、育成のために必要な仕組みについて、研修、PM事例、コーチングとメンタリング、PMコミュニティ、評価制度と順次、解説を行い、参加の皆さんに議論をいただきます。
PMの育成は、体系的な知識やスキルの研修、段階的な実践の場の提供、上司やプロフェッショナルによる日常的継続的な支援、更に評価の仕組みなどを総合的に整備して、実施していく必要があります。セミナーでは、プロジェクト・マネージャーの育成の基本的な考え方や仕組みに関して、基本の考え方をお話ししたうえで、これまでの事例もご紹介をし、さらに演習の中で、ご参加の皆さんの組織での現状を議論しながら、今後のPM育成について議論を行っていただきます。個々の事例に加えて、体系的なPM育成の仕組みをご理解いただいております。
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1.一流のPMに求められるコンピテンシー
1.1 コンピテンシーとは
1.2 コンピテンシーモデルについて
1.3 PMコア・コンピテンシーの例
1.4 プロジェクトマネジメントスキル
1.5 コンピテンシー向上のプロセス
2.プロジェクト・マネージャーのキャリアパス
2.1 キャリアパス
2.2 キャリアパス事例
3.プロジェクト・マネージャーの育成
3.1 育成の概要
3.2 育成のプロセス
3.3 プロジェクトの場
3.4 指導者による指導
【演習】メンタリングの基本スキル
4.評価制度
4.1 評価の対象とタイミング
4.2 評価方法
4.3 評価の仕組み
【演習】評価制度を考える
5.まとめ
プロジェクト・マネージャーを育成するために
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【関連リンク】
・PM育成セミナーの案内ページ
https://juasseminar.jp/seminars/view/4117315
次回の案内(2019年3月20日開催予定)
https://juasseminar.jp/seminars/view/4118202
・活用している実践力本(オーム社)
http://shop.ohmsha.co.jp/shopdetail/000000004888/
・交渉力セミナーの案内
ITプロジェクトの現場における交渉術と交渉力強化セミナー (4118111)
https://juasseminar.jp/seminars/view/4118111
◆「プログラムマネジメント講座」2017/9/30~2018/1/13
慶應義塾大学大学院SDMにて、実施させていただいておりました「プログラムマネジメント」講座が、1月13日の受講者の皆さんの発表を持って、本年度の講座は終了いたしました。
初回のガイダンスも入れますと16回の講座の最後では、毎回、全員の参加者の皆さんに発表をいただいております。最終の3コマ分を使って、お一人10分の持ち時間(発表5分+質疑5分)で、発表いただきました。
これまで実施してきましたご自身の事業での「ミッションプロファイリング」、「プログラムデザイン」の内容について、すべてを発表いただくには時間が足りませんので、重点を置きたい部分を中心に全体を発表いただきます。
ご自身の事業そのものを題材にされた方は、日ごろの業務のトータルな見直しと新たな発見があったとのコメントをいただきました。学部卒の方も、バンド演奏やご実家の和菓子屋さんの事業などを対象に検討をいただいて、しっかりとした事業検討ができておいででした。ご自身の活動をプログラムマネジメントのプロセスを活用して、全体を見通すことはとても意味があると考えております。
この講座も2014年から開始して、4年間実施させていただきました。2018年度は5年目の節目となりますので、より良い講座になるようにしていきたいと思います。
ご受講いただきました皆様、ご関心をお持ちの皆様、ぜひご意見をいただけますと幸いです。
▼プログラムマネジメント講座では、以下のようなツールを活用いたしております。
◆「プロジェクトマネジャーの実践力研修」2017/12/21
プロジェクトマネジャーの皆さんを対象にした「実践力強化」の研修を3回シリーズで11月より開催させていただいております。今回実施したのは、「プロジェクトを成功さる実践力が身につく本」をベースにして、参加者の皆さんの実践力診断を行った上で、実践力の項目について、演習を交えながら進めさせていただきました。
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【3回の実施内容】
第1回 ショートケースによる問題プロジェクトケースメソッド研修
第2回 PM実践力について
第3回 実事例による問題プロジェクトケースメソッド研修
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PM実践力は、大きく6領域に分けており、項目としては、18項目あります。この18項目を順に説明をし、一部は演習を行いながら、実施させていただきました。
実践力の診断では、人によって強い部分、そうでない部分が異なっており、この部分も共有いただきながら、どのように強化していくかを意識しながら、進めさせていただきました。
◆「P2MのPMS研修」プログラムマネジメント研修 2017/12/16,23
P2M(プログラム&プロジェクトマネジメント)標準のPMS研修のプログラムマネジメント部分を担当させていただきました。
P2Mの2部プログラムマネジメント部分を通して実施するもので、現在は1日半程度で実施をいたしております。内容は以下のように結構盛りだくさんですが、できるだけ実践的に理解いただけるように最後の時間は演習も行っております。本講座は本来は講義が基本で演習はやらないのですが、少しでも理解を進めていただくためにミッションやビジネスモデルの演習をやらせていただいております。
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1)プログラムマネジメント (P2Mガイドブック : 第2部1章)
・ プログラムとプログラムマネジメント
2)プログラム統合マネジメント (P2Mガイドブック : 第2部2章)
・ ミッションプロファイリング
・ プログラムデザイン
・ プログラム実行の統合マネジメント
・ 関係性マネジメント
3)プログラム戦略とリスクマネジメント (P2Mガイドブック : 第2部3章)
・ プログラム戦略マネジメント
・ プログラムリスクマネジメント
4)価値評価のマネジメント (P2Mガイドブック : 第2部4章)
・ 価値評価のプロセス
・ 価値評価指標
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現在、活用しているのは、コーヒーチェーン店各社、うどんチェーン店各社のミッションと戦略の違いです。同じ事業を実施していてもミッションはかなり違っており、その結果戦略も違うことがわかります。P2Mにおける「ミッションプロファイリング」と「プログラムデザイン」の重要性を実感いただけると考えております。大学や企業でもこの演習は実施しております。
PMS研修は、PMS試験を受験するための講座ですが、必須ではないので、人数が減少しております。次年度からは、内容をリニューアルして、より実践的な内容も展開して、進めることを検討いたしております。
◆「戦略ビジネスユニット創造研修」2017/6/17~12/1
半年間をかけて、実施してまいりました。責任者を対象として、新しい戦略ビジネスユニット(SBU)を創造する研修を完了し、最終の報告会、さらに次年度に向けた反省会が終わりました。
今回は、研修のはじめに慶應義塾大学大学院SDMに伺って、当麻先生のご指導により、大学の学生の皆さんと企業メンバーが交流しながら、新しい事業アイディアを発想する回も設定いたしました。バリューグラフ、シナリオグラフ、WCA(欲求連鎖分析)、最後には新しいビジネスを即興での発表も行いました。発想を広げるにはとても良い取り組みでした。
この研修の人材像は、以下の通りです。
「経営理念の実践者として、社会やお客様の変化を、事業視点で見定めることにより、事業領域の枠組みを超えた衆知を集め、新たな価値創造を行い、事業を牽引しお客様との事業を生成発展に導くことができる人材」
検討は、6月から12月までの半年間、以下のような取り組みを行いました。
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1.オリエンテーション
2.経営理念
3.事業と顧客価値
4.視点・識見拡大(慶應義塾大学大学院SDM)
5.お客様価値創造
6.財務
7.中間振り返り
8.ビジネスモデル(事業戦略とリスク)
9.可視化と実践(戦略マップ、ライフサイクル、アクションプラン)
10.まとめ
11.報告会
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最終案は、社長や役員に発表を行い、実際に事業の立上げを進めていくことになります。
◆「プロジェクトマネジメント実践研修」2017/11/21~11/22
8,9月と実施いたしました「プロジェクトマネジメント実践研修」を11月にも実施させていただきました。今回は岡山市での実施で、複数のお会社の方がご参加でした。この研修で活用させていただいている書籍は、PMBOK(R)第5版対応です。9月にPMBOK(R)第6版がリリースされましたので、一部対応をしながら、研修を進めさせていただきました。
PMBOK(R)第6版では、知識エリアの名称が2つ変更になっています。一つ目は、タイムマネジメントが、スケジュールマネジメントになり、二つ目は、人的資源マネジメントが資源マネジメントになりました。
タイムマネジメントに関しては、毎回タイムマネジメントとは、QCDのD(納期)であり、スケジュール管理の事であると説明をいたしておりましたので、スケジュールマネジメントになって説明がしやすくなりました。資源マネジメントの方も、ISO21500も資源マネジメントですし、プロジェクトに必要な資源は、当然、人に係るものだけに限らず、資源全般の管理が必要ですので、良い方向への改定だなという印象です。
さらにビジネスケースの記述の明確化やアジャイルや人間力に関する記述も追加されましたので、現状のプロジェクトマネジメントにより活用できるものになったのではないかと感じております。次年度の大学や大学院の講座に向けて、テキストの改訂を順次進めていきたいと思います。
活用させていただいている書籍には、3通の手紙という寓話が掲載されております。新しく着任したプロジェクト・マネジャーが、前任者から3通の手紙を託されて、プロジェクトで問題が出るたびに手紙を開封していく。1通目は、前任者のせいにしろ。2通目には、プロジェクト・メンバーのせいにしろ。そして最後の3通目には、3通の手紙を書け。と書いてあるというものです。プロジェクト・マネジャーは日々の問題を何とか解決してプロジェクトを成功に導かないといけません。人のせいにしていても、プロジェクトは改善されません。そのようなことでは、結局前任者と同じようにプロジェクトを去っていく形になる。それでは、顧客やプロジェクトメンバーそしてすべてのステークホルダーが幸せになれない訳です。プロジェクトで、発生する問題を一つ一つ乗り越えて、プロジェクトの成功を実現していきたいですね。
◆「新規事業創造研修」2017/6/16開始~11/15修了
合計で6回、11日に渡る研修に加え、受講者の皆さんとメンターの方は、研修の間も複数のミーティング、検証のためのヒアリングや現場観察とこの半年間、実業務を抱えながら本当に大変だったと思いますが、頑張ってくださいました。
▼下の絵は、私が別研修で書いた下手な絵ですが、これを見ていただき、「絵のうまい下手は関係ないから、ご自身のイメージを絵にしてね」とお願いして、皆さんに絵を描いていただきました。
◆「プロジェクト・デザイン合宿研修 第4及び6日目 発表と終講式」 慶應義塾大学大学院SDM 2017/11/6-8
慶應義塾大学SDMで、実施いたしておりました本年度の「プロジェクト・デザイン合宿研修」が、11月8日をもって終了いたしました。4日目(11月6日)と最終日の6日目(11月8日)に参加させていただきました。
4日目の発表では、前回から1か月弱の間に皆さんが、メインテーマである「5年後の超スマート社会をデザインする」に基づいて、さまざまに検討いただいたテーマに基づいてプレゼンテーションをいただきました。労働者マッチングや人材活用、健康・医療、食事などで未来の事業を検討いただきました。皆さんからのコメントをいただいて、8日目に最終の発表をいただきました。そこではスキットも活用しての本格的なプレゼンテーションを実施いただきました。修講式では、プロジェクト川柳の表彰、修了証の授与で6日間の厳しくも楽しい合宿研修を終了いたしました。
⇦プロジェクトデザイン合宿研修が行われた慶應義塾大学大学院SDMがある協生館です。
「顧客価値を考える研修」 2017/10/10,16,23
若手社員の皆さんが、自ら事業を考え、立ち上げていければ、企業の未来は明るいと言えます。今の仕事ももちろん大事ですが、未来を見据えて、一つ上の働きを実践していただけることを期待いたします。
◆「プロジェクト・デザイン合宿研修 第3日目 プログラムマネジメント」 慶應義塾大学大学院SDM 2017/10/13
10月13日は、慶應大学大学院SDMでの「プロジェクト・デザイン合宿研修」の第3日目(第一クールの最終日)で、終日、プログラムマネジメントの講義と演習を実施させていただきました。今年はSociety5.0をテーマのベースとして、健康や労働などのサブテーマを各チームで設定して、新しい事業(チームで会社を興す)を検討いただきました。
3日間連続で検討いただいたので、チームの一体感が高まっており、皆さんで熱心に進めていただきました。3日間のうちの最初の方のデザイン思考やシステム思考では、結構、ぶっ飛んだアイディアが出ていたようですが、3日目の事業化へのプロセスで、5年後を想定したこともあり、現実的なものになっておりました。後半のクールでは、もう一度飛んでいただけるような刺激も必要なのかもしれません。
一日のシラバスは、以下の通りです。
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1.プログラムマネジメントプロセス
2.ミッション・プロファイリング
・プログラム(事業)ミッションの検討
・プログラムシナリオの検討(ビジネスモデル・キャンバスであるべき姿を描く)
3.プログラムデザイン
・プログラムのライフサイクルの検討
・戦略マップで、プログラム戦略を描く
・プログラム戦略を実現するためのプロジェクト群をデザインする
4.仮説を検証する
・プログラム・デザインの仮説を次回までに検証する(宿題)
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「プロジェクト・デザイン合宿研修 開講式」 慶應義塾大学大学院SDM 2017/10/11
本日より、慶應義塾大学大学院SDM(システムデザインマネジメント研究科)で、毎年実施いたしております「プロジェクト・デザイン合宿研修」が開催されます。
本日は開講式です。開講のあいさつを当麻教授がされて、参加者は少々緊張の様子で、始まっております。私は3日目のプログラムマネジメントを担当させていただきます。さらに4日目の発表にも立ち会わせていただく予定です。
今回で、9回目となりますが、毎回キャンセル待ちが出る人気の講座です。今回も定員の25名を超えて、30名での実施になります(それでも参加できなかった方が10名おいでとのこと)。
秋の気配の慶応大学日吉の協生館で、皆さんがこれからの日本社会に向けて、「5年後の超スマート社会をデザインする」をテーマに検討をいただく予定です。
◆「ファシリテーション入門研修」 Panasonic 2017/09/29
「ファシリテーション入門研修」を西三荘のPanasonicで実施させていただきました。一年ぶりに訪れたPanasonicの本社と西三荘地区は変わらぬたたずまいで、なぜか安心します。とはいえ、隣駅にある南門真地区は、2020年にはショッピングモールに変わってしまう予定ですし、Panasonicの中核事業を担っていたコネクテッドソリューションズ社(旧AVC社)は、東京に本社が移る予定です。変革の波は止まらないのだと思います。変革を続けていくことは大事ですので、その動きを留めることはできないと思いますが、親しんだ施設がなくなっていくのは少々寂しい気持ちになります。
今回の研修は、プロジェクト・マネジャーにとって重要なスキルの一つである「ファシリテーション」を演習を交えながら、体験いただく講座です。
シラバスは以下の通りです。
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◆マネージャに求められる能力
◆ファシリテーションとは
・ファシリテーションの概要
・ファシリテーションプロセス
◆場のデザインのスキル
【演習1】自らとメンバーの関係を考える(自己認識と相互認識、チーム形成)
◆対人関係のスキル
【演習2】聴く力、訊く力、観る力
◆構造化のスキル
【演習3】プロジェクトの課題を抽出する
◆合意形成のスキル
【演習4】合意形成を体験する(課題の選択)
◆ファシリテーション総合演習
【演習5】プロジェクトの課題を検討する
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ご参加の皆さんの現場の課題をテーマにファシリテーションのプロセスと一つずつ体験いただき、複数回の演習を行いますので、ご参加のほとんどの皆さんがファシリテータをご経験いただけます。
ファシリテーションのプロセスやスキルには、日ごろからやっていることもあるが、改めて体系だってプロセスを進めてみるとファシリテーションが重要なことに気付く。一方で、現場でうまくやるには実践での経験が必要であるとのお話をいただきました。
研修に参加しておいでの皆さんは、ファシリテーションを理解しながら、チーム検討を進められるので、メンバーが協力的な環境ができます。現場ではなかなかそのようにはならないことも多く、上記のようなお話が出ることもあります。現場で実践されるときの工夫などもお話ししながら、進めさせていただきました。
ファシリテーションは、プロセスを通して、メンバーの合意形成に時間をかけるので、通常の情報伝達や議論よりも時間がかかることがあります。しかし、メンバーが、課題とその解決策に納得して進むことで、プロジェクトの成功確率は高まり、効率的に進みます。プロジェクトのキックオフや第一回のプロジェクト会議などでもファシリテーションのプロセスを活用することをお勧めします。
「ビジネスモデルと顧客価値研修」 2017/09/27
ビジネスモデルを描くツールとしては、ビジネスモデル・キャンバスとビジネスモデル・マップを活用します。今回の研修では、実施いただいた皆さんの事業に関して、ビジネスモデルマップを活用して、ビジネスモデルを検討いただきます。
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シラバスは以下の通りです。
1.ビジネスモデルとは
2.ビジネスモデルと価値
3.【演習】 事業価値を考える
4.ビジネスモデルを描いてみる【演習】
・テーマ選定
・顧客、ステークホルダー分析
・顧客価値の定義(CVCA)
・ビジネスモデル検討(ビジネスモデル・マップ)
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以下は、研修の中で事例としてご説明しているGE(航空機エンジン)のビジネスモデル・マップの例です。
「PM実践研修」 2017/09/06-07
8月にも実施させていただいた「PM実践研修」ですが、9月も実施させていただきました。前回とは別のお会社です。今回は、様々な部門や地域の方が集まられての研修でした。
相互共有によって、「そんなプロジェクトが動いていたのか」、「そんな問題が生じていたのか」、「部門は違っても同じような問題があるのだ」といった参加者の共通感が生まれておりました。この研修を実施すると多くの組織で、このようなお話を伺います。同じ組織でも実際のプロジェクトを日常的に共有することは、なかなかできていないのが実態です。プロジェクトで発生した問題やその解決策、今後のプロジェクトのプロセスに生かせるノウハウなど、情報共有が進むと組織のプロジェクトの成熟度を上げることができますので、研修に限らず、このようなプロジェクト状況を共有する取り組みが広がると良いのですが。
「要件定義研修」 2017/9/5
要件定義研修を実施させていただきました。顧客やユーザ部門のニーズを把握して、要求定義し、要件としてまとめていくための基本的なプロセスを検討いただきます。
ツールとしては、業務フローチャートと箇条書きというシンプルなモノを用いての検討になります。とはいえ、実際のIT開発においては、大規模なシステムを除くと業務フローなども十分にステークホルダー間での共有がなされず、簡単なメモに基づいて実施されることも多いようです。
まずは基本的なツールを用いて、ステークホルダーとの合意を形成することが要求定義の基本と考えております。とはいえ、新機能を短期間で実現する必要がある最近のシステム開発では、基本を徹底することも難しくなっているとも言えます。
改めて、基本を見直してみる研修として実施しております。
「事業戦略と業務計画研修」 2017/8/25
課長の皆さんを対象に自部門の事業戦略と事業計画の研修を実施させていただきました。会社全体のミッション、ビジョンそしてビジネスユニットや部の方針に基づいて、自部門の戦略を検討して、メンバーへの業務の落とし込みと必要なスキルについて検討をいただきました。
部門としての中期ビジョンは、多くの部署で作成されていますが、中期ビジョンが日々の活動にどのように結びついているか。バランス・スコアカードの「戦略マップ」と「スコアカード」を活用して、可視化してみると、戦略目的に抜けがあったり、戦略と業務計画が有効に結びついていないことがわかります。上位戦略から課の業務活動までが確実にカスケードされていることを常に意識していく必要があります。
課長の皆さんは、業務の中核になる皆さんですが、現場に近いだけに日常の活動に忙殺されて、本来のミッション、ビジョンそして戦略に沿った行動を忘れがちになります。過去を振返って、さらに先を見据えて、全体視点での検討を行って、課の運営を行っていくことを再検討いただくための研修です。
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1.経営戦略
・経営戦略とは、代表的な戦略ツール
2.中期ビジョン
・中期ビジョンの共有、BSCの4つの視点で中期ビジョンを点検
3.次年度業務計画
・次年度に向けた方針を共有、ビジョンと戦略、アクションプランの関連性分析
4.業務計画実行のためのリソースを確保する
・優先度、難易度、業務間関係性整理、必要スキル抽出、スケジューリング
5.メンバー育成計画
・体制と育成計画
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「パーソナルスキル研修」2017/8/21-22
プロジェクトマネジャーのためのパーソナルスキル研修を実施させていただきました。プロジェクトマネジャーに必要なスキルは様々なものがありますが、その中から、以下のスキルを2日間で実施させていただいております。
ケース事例の検討も研修の中で、実施させていただいております。ケースは、2017年2月に発刊しました「プロジェクトを成功させる実践力が身につく本」を活用いたしております。
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第1章 プロジェクトマネジャーに必要なスキルとは
第2章 チーム作り
第3章 コミュニケーション
第4章 ファシリテーション
第5章 リーダシップ
第6章 コーチング&メンタリング
第7章 問題解決力
第8章 交渉力
第9章 プロジェクトマネジャーのキャリアアップ
第10章 まとめ
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「問題解決・課題達成研修」2017/8/8-9
若手の皆さんを対象に、問題解決と課題達成の研修を実施させていただきました。
この研修のベースは、日本科学技術連盟の問題解決・課題達成の考え方です。
(1)問題解決の流れは、以下の通りです。
1)テーマの選定
2)計画の立案
3)現状の把握/目標の設定
4)要因の解析
5)対策の立案・選定
6)効果の確認
7)歯止めと標準化
8)反省と今後の方針
(2)課題達成の流れは、以下の通りです。
1)テーマの選定/経営課題の確認
2)課題の明確化/目標の設定
3)方策の立案・選定
4)成功シナリオの追究
5)成功シナリオの実施
6)効果の確認
7)歯止めと標準化
8)今後の対応
ほぼ同じような流れですが、現在すでに発生している「問題」を扱うのか、今後考えるべき「課題」を取り扱うのかが、大きな違いです。
課題達成の取り組みでは、問題と異なり、根拠となる事実・データがありません。課題に対する情報や仮説を考えて、検証していくことが重要になります。問題がなくても、将来に向けて課題を設定し、あるべき姿を追求していくことが、求められているといえます。
「PM実践研修」 2017/08/03-04
プロジェクトマネジメント実践研修を実施させていただきました。
この研修は、プロジェクトマネジメントに関する理論・知識を着実に理解するとともに、理解した理論・知識の現場適応(現場でどう使うのか、活かすのか)の方法を自ら考えることで、実践力・応用力を身につけるためのものです。
2日間で実施する研修のアジェンダは、以下の通りです。プロジェクトのプロセスに従って、進めていきます。
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1.プロジェクトマネジメントの威力
・プロジェクトを戦略と成果に結びつける
・プロジェクトマネジャーの役割
・プロジェクトとは何か
・プロジェクトの成功と失敗
2.プロジェクト定義フェーズ
・ステークホルダー特定
・プロジェクト目標
・リスクマネジメント
3.プロジェクト計画フェーズ(その1)
・スコープ・マネジメント
・タイム・マネジメント
・コスト・マネジメント
・資源マネジメント(チームづくり、資源)
・計画の承認
5.プロジェクト実行フェーズ
・実行マネジメント(統合マネジメント)
・リーダーシップ
・人的資源マネジメント(組織マネジメント)
・調達マネジメント
・コミュニケーション・マネジメント
6.プロジェクトコントロールフェーズ
・スケジュールとコストのコントロール
・変更管理(統合マネジメント)
・品質マネジメント
7.プロジェクト終結フェーズ
・終結(統合マネジメント)
・プロジェクトと組織
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「新P2Mクラブ第2回 ファシリテーション」 PMAJ 2017/07/14
PMAJの「新P2Mクラブ」で、ファシリテーションのお話をさせていただきました。写真でお分かりのようにアルコールを飲みながらの集まりです。
今回は、最後の時間を使って、守田さんにファシリテータになっていただいて、新P2Mクラブのミッション検討をいたしました。色々な意見が出て、合意形成までは至りませんでしたが、今後の活動に向けての議論をいただきました。ファシリテータの守田さん、書記役を担当いただいた荒川さんありがとうございました。
2か月に1回程度開催していく予定のようですので、皆さんのご参加をお待ちいたしております。
【実施内容】
1.マネジャーに求められる能力
2.ファシリテーションの概要
・ファシリテーションとは
・ファシリテーションプロセス
3.場のデザイン・対人関係のスキル
・【演習】「効き脳診断」による自己認識・相互認識
・【演習】聴く力、訊く力、観る力 =>この部分は時間が足りずできませんでした
4.ファシリテーションの実践
・構造化のスキル
・合意形成のスキル
・【演習】ファシリテーションの実践
5.まとめ
本年度の2回目の「地域政策デザイナー講座 第6回」九州大学 2017/06/24-25に参加しました
6月25日に、地域政策デザイナー養成講座の講師を実施させていただきました。
今回は24日の講演も拝聴させていただきました。研究開発や新しいビジネスで、コミュニティやエコシステムをどのように構築していくか。モンテ・カセム先生の「インクルーシブ・イノベーション」でのコミュニティ展開とその進め方、サボイ・クリスさんの「技術系ベンチャーに対する日米のエコシステムの相違点」での日本での新しい事業の立上げの難しさ、しかしチャンスは増えてきているというお話、とても参考になりました。詳細は、下記の「九州大学 地域政策デザイナー養成講座」のfacebookをご覧ください。
25日は、テーマ選定とチーム作りを「ワールドカフェ」を活用して行いました。30数名の参加者が、5グループに分かれて、テーマである「ダイバーシティ」を自らのサブテーマで深掘りをして、全員が自らの課題を発表した上で、5テーマに集約してチームを作りました。これまでの皆さんの交流やワールドカフェでの相互の議論を通じて、若干の調整は必要でしたが、自らの意思でテーマに集う形になりました。
今回は、24日はJR博多シティで、25日は西新にある「九州大学国際研究交流プラザ」での実施でした。
「プロジェクトの現場における交渉術と交渉力強化セミナー」JUAS 2017/06/24
日本情報システム・ユーザー協会で、交渉力のセミナーを実施させていただきました。
アスカプランニングの永谷さんと二人で実施させていただいている講座です。
以下のようなことを目的にしております。
1 交渉スタイルとその特徴を理解する。
2 協調型交渉スタイルとそのプロセスを理解する。
3 協調型交渉スタイルによる交渉を現場で実践できるようになる。
午後はすべて演習で構成しておりまして、参加の皆さんで実践をしていただきます。今回は協調的交渉(Win-Win)がうまくいって、とても順調に終わりました。本当は、途中でうまくいかなくなって、なぜいけなかったのか?を考える方が、意味があるのですが、双方が協調的交渉を理解して演習をやるとスムーズに進むようです。
少し時間に余裕があったので、相手がWin-Loseで対応するときの交渉テクニックのお話しもさせていただきました。
「地域政策デザイナー養成講座」九州大学 2017/05/14
九州大学の「地域政策デザイナー養成講座」第2回で、ファシリテーションとプロジェクトマネジメントをお話しさせていただきました。
「地域政策デザイナー養成講座」は、九州福岡からの地域政策提言を行っている講座で、今年で第8回を迎えます。今年のテーマは、「新たなダイバーシティの潮流と価値創造~九州の自立的成長戦略~」です。4月から11月の隔週土日を使っての長丁場の講座です。
第2回は、今後の皆さんの半年間のチーム活動に向けた前提となる知識やスキルを習得いただくためのお話をさせていただきました。
今回の会場は、志賀島国民休暇村で実施でした。昼の時間帯には、ドローンを海岸で飛ばして、全体写真を撮影いただきました。写真の真ん中たり、島の右位にドローンがいるのですが、ちょっと見えませんね。
「プロジェクトマネジメント」東洋大学 理工学部機械工学科
4月から7月まで、理工学部機械工学科の「プロジェクトマネジメント」の講座を毎年担当させていただいております。学部の3年及び4年生の方とプロジェクトマネジメントの基礎知識を学び、就職活動をプロジェクトと見立てて、プロジェクト計画を立てて、一部の実行を行う演習を実施させていただいております。
シラバスは以下のようなものになります。ISO21500、PMBOKの知識エリアに加えて、人間系のお話もさせていただいております。
第1回 講義概要
第2回 プロジェクトとは何か
第3回 プロジェクトマネジメントの全体像と前提条件、ステークホルダー・マネジメント
第4回 プロジェクトの事例を考える
第5回 スコープ・マネジメント
第6回 スコープ・マネジメントの手法
第7回 タイム・マネジメント
第8回 コスト・マネジメント
第9回 品質マネジメント
第10回 人的資源マネジメント、コミュニケーション・マネジメント
第11回 リスクマネジメント
第12回 プロジェクト・マネジャーに必要な人間力
第13回 調達マネジメントと統合マネジメント
第14回 まとめ
第15回 発表
http://www.toyo.ac.jp/site/dmec/
■自らを見極める
プロジェクトマネジメント講座の中で、就職活動をテーマにプロジェクトとして捉えて、検討をいただいております。プロジェクトの目的や目標を定める上で、自分が本当に望んでいることや自らの強みや弱みなどを考えることが大事ですとお話ししております。
自らを知るために、世の中には様々な分析の考え方や手法、診断ツールがあります。すべてを網羅することはできませんが、私が良く活用したり、参考になると考えているものを中心にまとめてみました。
分類の軸はなかなか難しいのですが、ここでは、横軸に心理系かビジネス系かを取り、縦軸に個人の特性であまり変化しない部分を捉えるのか、能力・行動といった外に出る部分で変えていくことが可能な部分を捉えるのかの軸(行動と内面)に分けて整理してみました。あくまでの私の考えで分類したもので、開発者や提唱者、実施主体の趣旨に沿っていない部分もあるかと思います。あくまで参考と考えてご活用ください。
各手法の概要などは、今後追加いたしてまいります。
「プロジェクト管理特論1」産業技術大学院大学
「プロジェクト管理特論1」
2017年4月8日(土)~2017年6月3日(土)
産業技術大学院大学
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【講座の目的】
プロジェクトマネジメントの基本を、プロジェクトマネジメントの国際標準ISO21500及びディファクトスタンダードであるPMI(Project Management Institute)の「PMBOKガイド®第5版」に基づいて学習する。学習に当たっては、PMBOK®ガイドで定義された知識体系を基本に実施するが、実務につながるように演習を取り入れ、実質的なプロジェクト計画や管理の方法を理解する。
体系化されたカリキュラムでプロジェクトマネジメント知識を網羅し、上位の講座である「システム開発プロジェクトマネジメント論」を学習するための基礎知識を得る。
【講座のシラバス】
講座の詳細は、以下のリンクのシラバスをご覧ください。
本年度の本講座は、6月3日で終了いたしました。
講座の中で、受講者の皆さんにプロジェクトの事例の「なぜなぜ分析」を行っていただきました。検討いただいた根本原因が「人」になった時は、もう一息考えてくださいとお願いをいたしました。特定の「人」が問題だということでは、組織として改善できず、また同じ問題を起こしてしまいます。
※能力のないPMを任命した組織の原因はありませんか? たとえば、
1)PMの絶対数が足りなくて、本来はそのPMに任せてはいけないのだが、何とかなるのではということで任命してしまっていませんか?
2)そもそも組織として、PMの能力育成が行えていないのではありませんか? 育成体型や教育は行えていますか?
3)PMの能力が把握できておらず、アサインにミスマッチがあるということはありませんか? プロジェクトの特性とPMの能力をリンクさせて任命していますか?
などです。
とはいえ、ご自身が、PMの能力が十分でないプロジェクトで、サブリーダやメンバーにアサインされてしまうことはありますね。「その時どうしますか」を皆さんで議論してみました(下図参照)。PMとコミュニケーションして、進めていくという積極的な取組みから、あきらめてしまうという少々寂しいものまで、様々な案が出ていますが、どれもなかなか難しく簡単には改善できそうにありません。
やはり、PMの影響はとても大きいです。組織として、十分な能力のあるPMを育成して、メンバーが苦しまないように、お客様に迷惑をかけないように、良い成果を社会に提供できるようにしていきたいものです。
(PM育成に関しては、JUAS(一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会)で、「プロジェクト・マネージャー(PM)育成の具体的仕組み・方法を考える 」というセミナーをやっております。ご興味のある方はぜひご参加ください。)
「プロジェクト・マネージャー(PM)育成の具体的仕組み・方法を考える 」
「プロジェクト・マネージャー(PM)育成の具体的仕組み・方法を考える 」
2017年3月10日(金) 10:00-17:00
一般社団法人 日本情報システム・ユーザ協会(JUAS)
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【セミナーの目標レベル】
・プロジェクト・マネージャーの役割や重要性を理解する
・プロジェクト・マネージャーに求められる知識やスキル、コンピテンシーを理解する
・プロジェクト・マネージャーの育成の基本的な考え方を理解する
・知識を習得するための研修体系を理解する
・上位者による指導の仕組みを理解する
・プロジェクト・マネージャーの評価の考え方を理解する
【研修内容】
はじめに セミナーの説明
1.一流のPMに求められるコンピテンシー
1.1 コンピテンシーとは
1.2 コンピテンシーモデルについて
1.3 PMコア・コンピテンシーの例
1.4 プロジェクトマネジメントスキル
1.5 コンピテンシー向上のプロセス
2.プロジェクト・マネージャーのキャリアパス
2.1 キャリアパス
2.2 キャリアパス事例
3.プロジェクト・マネージャーの育成
3.1 育成の概要
3.2 育成のプロセス
3.3 プロジェクトの場
3.4 指導者による指導
【演習】メンタリングの基本スキル
4.評価制度
4.1 評価の対象とタイミング
4.2 評価方法
4.3 評価の仕組み
【演習】評価制度を考える
5.まとめ
プロジェクト・マネージャーを育成するために