まだ間に合う目標管理セミナー  (2018.04.13)

~あるべき行動を促し、業績向上を実現する~
 「目標管理」を成功に導く方策とは

 株式会社アクティブアンドカンパニーで、「目標管理」の研修に参加させていただきました。株式会社アクティブアンドカンパニーは、以前所属していた会社で研修をやるときにコンピテンシー・サーベイの調査でお世話になった会社です。

 その時のお付き合いから、研修の情報をいただいていたのですが、今回参加の機会をいただきまして、初めて研修に参加させていただきました。 16時開始で1時間半の短いセミナーでしたが、講演をいただいた永島正志氏から以下の内容について、詳細にお話をいただきました。

 まずは、目標管理の目標の設定を年間でするのか、上期と下期で分けるのか。上期が達成できたときに下期の目標は変えるのか変えないのかなど目標設定のしかただけでも会社によって違いがあるということを受講の皆さんにお尋ねをいただきながら、お話がありました。


【セミナー内容】

 目標管理を何のために導入するのか
  ・目標管理誕生の背景と真のねらいを理解する

 目標管理は業績向上に向けたマネジメントそのもの
  ・目標管理の本質と活用すべき機能を理解する

 なぜ目標管理がうまく機能しないのか(事例研究)
  ・運用の仕方に起因する問題点
  ・管理職のマネジメントスキルに起因する問題点
  ・仕組みそのものに起因する問題点

 目標管理を成功に導く条件とは
  ・目標管理を成功させる目標設定の考え方
  ・目標管理を成功させる現場マネジメントの進め方
  ・目標管理を成功させる処遇との連動方法

 まとめ(Q&A)



 目標管理の大事なポイントはなぜ目標管理を行うのか、どこでもやっているからではなく、わが社では何を実現したいから導入するのかを明確にしてほしい。永島氏としては、目標管理の真の目的を以下のように定義しているとのこと。 「人が動機づけられて、成果へ向けて組織が活性化し、本当の意味での良い仕事が実践された結果、意味のある目標が達成され、業績向上を実現させること。」

 また、目標管理の持つ機能のうち、目標を実現する上で発生する問題の確認と原因分析が十分に行われていない組織が多く、ここがはっきりしないまま対策を検討するので、漠然とした目標が設定されていることが多いとのご指摘でした。

 この点は、問題解決プロセスでもよく言われることですね。問題もたくさん発生するので、本当に重要な問題は何か、その原因を追究して、そこに対策を打たないと問題が繰り返し起こってしまう。とはいえ、問題が起きるととりあえず、手を打たないと先に進めないので、まずは目の前の問題の火消しも必要ですので、両方をきちんとやることが大事ですね。目の前の火が消えたので安心していると、真の原因の火種が残っていて、別の個所でまた同じように出火してしまいます。大学の講座でもこれを防ぐための検討として「なぜなぜ分析」をやらせていただいております。 その他にも組織のミッションやビジョン、戦略がないままにいきなり現場で目標管理を実施してもうまくいかないというご指摘もありました。

 私が、ある企業で実施させていただいている新任課長研修でも、この点について下の図のように、組織としての戦略を策定し、戦略を実行する部分で、目標管理に結び付けていくことをお勧めいたしております。 

▲私が実施させていただいている「新任課長研修の戦略策定」で使用している図


 目標管理を成功に導くには、なぜ目標管理なのかの目的を明確にした上で、目標管理のプロセスがうまく回るように仕組み作りをして、実行する管理者の皆さんに十分に理解をしてもらって、PDCAを回していく必要があるということであります。当たり前ではありますが、目標管理を入れることで、組織と人が良い価値を生み出して、満足感が高まるようにしていきたいですね。


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