毎年この時期に実施させていただいております「プロジェクト・マネジャー育成の具体的仕組み・方法を考える」セミナーです。PMのコンピテンシーについてケースを用いて検討いただいたり、育成の仕組みとしての研修、コーチング&メンタリング、PMコミュニティなどを各組織での現状を共有いただいたり、最後は評価の仕組みも検討いただきます。基本的な考え方は私からお話はしますが、PMの育成について各組織の現状などを共有し、皆さんで考えていただくことに重点を置いたセミナーとさせていただいております。
今回は、プロジェクトマネジメントにおける人工知能(AI)の活用などのお話も少し追加させていただきました。このwebページでもご紹介させていただいておりますプロジェクトマネジメント学会の新春セミナーでの議論などもご紹介いたしました。
また、キャリア形成において、個人の目標と組織の目標の共有が重要であるが、この部分が多様化しており、組織内での移動や組織を超えた活動(副業、複業、パラレルキャリア)についても議論を加えてみました。パラレルキャリアは、ドラッカーが『明日を支配するもの』で提唱したものと言われていますが、石山先生の『パラレルキャリアを始めよう!』といった書籍も出ておりますし、かなりの企業でパラレルキャリアを認める動きなども出ており、最近は、SDGsのシンポジウムなどでいただく名刺も企業の名刺に加えて、NPO活動などの名刺をいただくことも多くなってまいりました。
実は、プロジェクト・マネジャーの育成には、複数の様々な種類のプロジェクトでの経験が有効で、企業内でもそのようにしたいのだが、今の業務が忙しすぎて(そのPMがいなくなるとその組織でのプロジェクトが回らなくなる)、対応が難しいという課題があります。働き方改革が喧伝される中、プロジェクト・マネジャーのパラレルキャリアはとても重要ではないかと考えております。そしてプロジェクトマネジメントは、様々な分野で活用できるスキル、コンピテンシーですので、パラレルキャリアを形成しやすい職種ともいえると考えておりまして、具体化ができるように進めてまいります。
▼目標の共有
▼日本情報システム・ユーザー協会のwebページ
▼プロジェクトマネジメント学会新春セミナー
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