使っているLet’s noteのタッチパネルがおかしくなったので、秋葉原の「Let's note修理工房」に行ってきました。保証期間内だったこともあり、無償でパネルを取り換えてくれました。タッチパネル機能も復活しましたし、画面がきれいになって、とても見やすくなりました。秋葉原まで行くのはちょっと面倒ですが、その日のうちに修理してくれるので、とても便利です。
タッチパネルが勝手に暴走を始めて、CPUが熱くなってきたときにはどうなるのかと思いました。このままCPUが壊れてしまうのではと思いましたが、シャットダウンをして、何度か立ち上げていると処理ができる時があり、サポートの方の指示通りにタッチパネルを無効にして、何とか使用しておりました。タッチパネル機能があるのに使えないのも不便だなと思って、時間のある時に修理に伺いましたが、やはり治ると気持ちよく使えております。
「Let's note修理工房」は、秋葉原のメイドカフェが集中しているエリアにあります。街には、様々なメイドの格好をした方が案内のビラを振って立っておいでです。積極的な客引きをしては違反になるのか。微妙にビラを振っている以外の声がけはされていません。ほとんどの人は無視するように通り抜けるのですが、海外からの観光客とおぼしき女性が積極的に声を掛けていました。それに対し、メイドの格好をした方は困ったように対応をしておいででした。その様子に、「弱いロボット」の<トーキング・アリー>や<む~>を想起いたしました。「弱いロボット」は、豊橋技術科学大学「人間・ロボット共生リサーチセンター長」である岡田美智男氏が提唱されたもので、何かにすぐに役に立つようなものではないのですが、人とロボットのコミュニケーションをどうとるのかを研究されているものです。
<トーキング・アリー>は、相手の目を気にしながら、トツトツと話す。多くの言い直しや言いよどみ、休止などをしながら懸命に話そうとすると、人間側がロボットの会話に合わせていくようなことが起こる。いわゆるロボット的でなく、生きた意味が備わったコミュニケーションが取れると感じられるロボットです。
<む~>は、目玉に体がついたような形をしており、大きな目がきょろきょろして、行きかう人をほんの少し追いかけて、その拍子に体全体がブルルンと震える。言葉は<む~>、<む、む、む~>といった発話しかしない。人間は、幼児と話すようにわずかな手がかりからコミュニケーションを取ろうと努力をするというものです。他にもさまざまな「弱いロボット」の事例が「<弱いロボット>の思考」に掲載されております。
モジモジとしたり、オドオドとしたりする振る舞いが外との関わりを志向し、そこはかとなく<弱さ>を開示することで、他者を巻き込むことができるこれが<弱いロボット>です。
メイドさんは、結構自信をもって入り込んでやっておいでだと思いますが、電子部品の店が混在する街路で、あまり積極的に行動できない制約の中で、いきなり海外から観光客の積極的な問いかけにはちょっとオドオドとしてしまい、それがまた声を掛けた側からはこの人は一体何なんだろうという興味を呼び起こし、不思議なコミュニケーションが展開されていました。
プロジェクトマネジメントにおいて、コミュニケーション不足は問題につながる主要な要因です。多くの火消しプロジェクトマネジャーとお話をしていると、不思議とガンガン来るタイプは少なく、なんとなくモジモジとしていて、それなのにいつの間にか現場の不満を引き出している人が多いように感じていました。確かにガンガン来るプロジェクトマネジャーは、新宿あたりで、ガンガン攻めてくる客引きと同じで、つい避けて通ってしまうけれど、なんとなく困った雰囲気を出して、どうしようかと相談してくる火消しプロジェクトマネジャーに共感を覚えてしまうのかもしれません。
▼弱いロボットの思考
▼ソーシャルなきクリーチャ<む~>
▼LUMIX&Let's note修理工房
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