◆東洋大学のPM講座のオンライン講義(20200428)

東洋大学の川越キャンパスでのプロジェクトマネジメント講座を、e-ラーニング化しているという記載をさせていただきましたが、4月28日に初回を開催いたしました。

総合情報学科が3時限、機械工学科が4時限と5時限です。機械工学科は課題配信型学習(オンデマンド型授業)で始まりました。演習の際には、遠隔授業(同時双方型授業)で実施の予定です。東洋大学ではwebexを使っております。webexには、meetingとteamsが標準であり、契約をするとtrainingという機能もあって、このtrainingでは、zoomのブレークアウトアウトセッションと同様の機能が使用できます。演習ではこの機能を使ってグループ演習と全体発表を実施予定です。こちらについては、6月から実施予定ですので、実施しましたら、ご報告させていただきます。

総合情報学科は、最初の授業で、webex meetingによる説明を実施しました。参加者は89名です。初回は講座の説明のみでしたので、基本は当方の説明のみです。40分ほど実施しましたが、特にフリーズすることもなく、順調に使用することができました。

実施後に学生の皆さんにアンケートにお答えいただき、視聴の状態を確認させていただきました。有効回答数83名の内、問題なしが69名、画像に問題あり2名、音声に問題あり7名、画像音声ともに問題あり5名でした。ほとんどの方が大丈夫だが、完全というわけにはいかないようです。聞き取りにくかった方はスマートフォンでの視聴の方に多かったようです。やはりPCでの運用が基本になるかもしれません。

途中で、指名をして何人かの学生の方にも発言していただきましたが、やや聞き取りにくいこともあり、おたずねし直したことがありました。聞き取りにくい状態が起こることもあるようです。

この際は、「質問ありませんか?」とおたずねしたのですが、さすがに90名近い中で、初めての講義で自ら手を上げて発言するのは難しかったようで、こちらから指名させていただきましたところ、きちんと答えてくださいました。このあたりは、講師側がきちんと操作と運用に慣れていれば、うまく動かせるのではないかと思います。教室での講義でもこの状況はほぼ同じです。なお、チャットによる質問は結構入りました。

出欠もe-ラーニングサイトの機能で取らせていただいているのですが、サイトがかなり重たくなって、この機能が入力しにくい状態になるようです。またテキストなどもダウンロードに時間がかかる状態になるようです。大学ではサーバのっ強化などもやってくださっていますが、全講座がオンラインになる想定はされていなかったと思いますので、なかなか難しいのかもしれません。とはいえ、講義レポートの提出や確認は普通にできておりますので、夜などの講座が行われていない時間帯を活用すれば、問題なく実施できそうです。

この講座では、毎回、講義レポートと課題演習レポートを出していただいております。いつもは講義終了時に紙で集めて、次の回にコメントを付けて返しております。今回は、大学のe-ラーニングサイトを活用して、この部分を実施しております。通年も課題レポートはこのe-ラーニングサイトを活用しているのですが、今回は毎回のレポートもe-ラーニングサイトを活用することになりました。手書きのコメントはお一人1~5分程度で書けるのですが、サイトを活用すると、

・レポートのページに行って

・一人一人画面を開いて

・レポートをダウンロードして

・レポートを読んだうえで、コメントをサイトのコメント欄に記載す津

という形になるので、一人当たり5分では終わりません。3クラス合計すると240名の受講者がおいでなので、5分としても20時間かかることになり、どうしようかと悩んでおります。何とか全員のレポートを見て、コメントを返したいのですが、どこまでできるか不安です。

とはいえ、このフィードバックはオンラインであるがゆえに重要だと考えております。一人一人のレポートを見ておりますと、どこまで理解いただけたが推察できます。講義レポートでは、

・その回の講義のポイント

・その内容が、自分の活動にどのように活用できるか

・質問と意見

を書いていただいております。記載の内容やレベルは人によってまちまちで、取り組み状況などもかなり把握できます。受講いただいている中には、留学生の方も多く、日本語のレポートはかなり大変だと思うのですが、しっかりと書き込んでくださる方もおいでです。

まだ、本格的に始まっておりませんので、何とも言えませんが、オンラインでの学習もそれなりにはできるのではないかという感触はつかめました。事前のe-ラーニング教材の録音、作成やレポートのやり取りでは、講師側にも集合型の研修よりも相当に負担がかかります。もちろん受講いただいておいでの皆さんも大変だと思います。とはいえ、このような形での講義もできなくはないということで、より効果的に実施できるようにするにはどうすべきかなども実施しながら、改善を進めていきたいと思います。

大学側もオンライン講義の受講方法やツールの使い方など、次々に案内を出してくださっています。大学、学生、講師、ステークホルダーが皆で協力して進めていき、集合型の講座と同じもしくはそれ以上の成果が出せるようにしていきたいと願っております。

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