◆山田さんの「なぜ僕はここで働くのか」を拝読いたしました (20210307) #AsanaTogetherJP

 先日、『Asana』のユーザーの集まりでのブレイクアウトセッションをご一緒させていただきましたAsanaの日本の立ち上げをされた山田さんの書籍「なぜ僕はここで働くのか」を拝読させていただきました。

 山田さんは、お父様のお仕事の関係で、イギリスやフランスに行かれておいでで、小中学校の時に海外の経験がおありであることの強みを感じられる内容でした。英語やフランス語を話せること、文化を知っていることはやはり大きな強みですね。私は、仕事で海外に行ったことはあっても、生活したことはありません。やはり生活者として、海外の経験を持つことは大きな強みですね。今年の夏に長女が、旦那さんの仕事の関係で、孫3人を連れてアメリカに行く予定です。アメリカといっても工場や研究所のある所なので、かなり地方のようですが、コロナ禍なので、少々心配です。とはいえ、海外経験は貴重なので、山田さんのような良い経験をしてきてほしいと願っています。

 ハーバード大学での経験も山田さんにとって、とても貴重だったようです。特に就職先を選ぶときに、有望なスタートアップを重視することはまさにハーバード大学での分野や様々なインターン経験で培われたと書いておいでです。Googleからの誘いも断って、Asanaを選択されたのもこのハーバード大学での経験が大きかったとのことです。

 入社時の経緯もなかなか興味深いものです。日本の新入社員試験とは、ずいぶん異なっています。アメリカの場合は新卒という概念もないのかもしれませんね。大卒、社会人の区別はなく、必要な仕事のスキルを持っている人材を採用するという考え方でしょうから、入社試験もしっかりと技術力を試されるのでしょう。テーマを与えられてそれを時間内にやり遂げられるかといった試験は実質的でよいですね。また最初の面談は、電話面接とのことです。土地の広いアメリカらしいですね。結果は、合格ですではなく、グッドニュースがあるので電話を入れるようにというメールが来て、最終の合格は電話で伝えられるそうです。最後は、創業者の皆さんから様々なお話をいただいて、入社を決められたのですが、創業者のジャスティン・ローゼンスタインのいいプロダクトを作るための二つの軸はとても参考になります。

 一つ目:使うのが簡単なこと

 二つ目:パワフルであること

参考にしたいのは、GoogleのEメールクライアントのGmailである。初心者でもマウスがクリックできれば、だれでも使える。その一方で、できないことはない。

さらに、Asanaのフィードバックにまつわるカルチャーもとても興味のあるものです。

・Five Whys
  >トヨタのなぜなぜ分析をAsana流に昇華したもの

・個人間でのフィードバックの型が決めてある
  >事実に基づいたフィードバックと自分が抱いた感想、さらに自分の感情を伝える

・フィードバックを受ける側は、聞き役に徹する。根クスアクションの確認と感謝以外は発言しない

・日頃から褒め合う、感謝し合う文化を作っておく

 他にもとても参考になることがありますので、ぜひご一読ください。 


 私は、大学を出て150名程度の建設コンサルタントに入りました。先輩は親切でとても優秀な方が多かったですが、小さな会社なので、何でも自分でやらないといけない環境で、とても鍛えられた感がありました。官公庁の入札対応や大学の先生と委員会を開催するなどの仕事を新入社員に毛の生えたときから実施しておりました。今思うとヒヤヒヤものですが、周りの方々の支援により、何とかなっていたものです。

 10年後に製造の大企業に転職しましたが、配属がスタートアップのシステム会社だったので、ここでも何でもやらないといけないという経験が続きました。今の会社を作る前にいた会社も日本有数のIT企業でしたが、実際には100名程度の組織でグループ全体の研修を推進していましたので、何でもありでやっておりました。

 スタートアップに近い組織でずっと過ごせていたのはとても楽しかったなあと、山田さんの本を読ませていただきながら、改めて感じた次第でした。

 現在の会社も3年を過ぎました。たくさんの皆さんのご支援をいただきながら、続けていられることを改めて感謝であります。


▼今日プレーしたテニスコートの春の気配

(世界中にコロナ禍が一掃され春の気配が早く来ることを願って)

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