産業技術大学院大学の「プロジェクト管理特論1」の本年度分が終わりました

本年度の本講座は、6月3日で終了いたしました。

講座の中で、受講者の皆さんにプロジェクトの事例の「なぜなぜ分析」を行っていただきました。検討いただいた根本原因が「人」になった時は、もう一息考えてくださいとお願いをいたしました。特定の「人」が問題だということでは、組織として改善できず、また同じ問題を起こしてしまいます。

 ※能力のないPMを任命した組織の原因はありませんか? たとえば、
 1)PMの絶対数が足りなくて、本来はそのPMに任せてはいけないのだが、何とかなるのではということで任命してしまっていませんか?
 2)そもそも組織として、PMの能力育成が行えていないのではありませんか? 育成体型や教育は行えていますか?
 3)PMの能力が把握できておらず、アサインにミスマッチがあるということはありませんか? プロジェクトの特性とPMの能力をリンクさせて任命していますか?

 などです。

 とはいえ、ご自身が、PMの能力が十分でないプロジェクトで、サブリーダやメンバーにアサインされてしまうことはありますね。「その時どうしますか」を皆さんで議論してみました(下図参照)。PMとコミュニケーションして、進めていくという積極的な取組みから、あきらめてしまうという少々寂しいものまで、様々な案が出ていますが、どれもなかなか難しく簡単には改善できそうにありません。

 やはり、PMの影響はとても大きいです。組織として、十分な能力のあるPMを育成して、メンバーが苦しまないように、お客様に迷惑をかけないように、良い成果を社会に提供できるようにしていきたいものです。
 

(PM育成に関しては、JUAS(一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会)で、「プロジェクト・マネージャー(PM)育成の具体的仕組み・方法を考える 」というセミナーをやっております。ご興味のある方はぜひご参加ください。Saisei-CのWebページ 「研修実績」にも記載しております。) 



Saisei-C

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