「ファシリテーション入門研修」を西三荘のPanasonicで実施させていただきました。一年ぶりに訪れたPanasonicの本社と西三荘地区は変わらぬたたずまいで、なぜか安心します。とはいえ、隣駅にある南門真地区は、2020年にはショッピングモールに変わってしまう予定ですし、Panasonicの中核事業を担っていたコネクテッドソリューションズ社(旧AVC社)は、東京に本社が移る予定です。変革の波は止まらないのだと思います。変革を続けていくことは大事ですので、その動きを留めることはできないと思いますが、親しんだ施設がなくなっていくのは少々寂しい気持ちになります。
今回の研修は、プロジェクト・マネジャーにとって重要なスキルの一つである「ファシリテーション」を演習を交えながら、体験いただく講座です。
シラバスは以下の通りです。
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◆マネージャに求められる能力
◆ファシリテーションとは
・ファシリテーションの概要
・ファシリテーションプロセス
◆場のデザインのスキル
【演習1】自らとメンバーの関係を考える(自己認識と相互認識、チーム形成)
◆対人関係のスキル
【演習2】聴く力、訊く力、観る力
◆構造化のスキル
【演習3】プロジェクトの課題を抽出する
◆合意形成のスキル
【演習4】合意形成を体験する(課題の選択)
◆ファシリテーション総合演習
【演習5】プロジェクトの課題を検討する
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ご参加の皆さんの現場の課題をテーマにファシリテーションのプロセスと一つずつ体験いただき、複数回の演習を行いますので、ご参加のほとんどの皆さんがファシリテータをご経験いただけます。
ファシリテーションのプロセスやスキルには、日ごろからやっていることもあるが、改めて体系だってプロセスを進めてみるとファシリテーションが重要なことに気付く。一方で、現場でうまくやるには実践での経験が必要であるとのお話をいただきました。
研修に参加しておいでの皆さんは、ファシリテーションを理解しながら、チーム検討を進められるので、メンバーが協力的な環境ができます。現場ではなかなかそのようにはならないことも多く、上記のようなお話が出ることもあります。現場で実践されるときの工夫などもお話ししながら、進めさせていただきました。
ファシリテーションは、プロセスを通して、メンバーの合意形成に時間をかけるので、通常の情報伝達や議論よりも時間がかかることがあります。しかし、メンバーが、課題とその解決策に納得して進むことで、プロジェクトの成功確率は高まり、効率的に進みます。プロジェクトのキックオフや第一回のプロジェクト会議などでもファシリテーションのプロセスを活用することをお勧めします。
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